NFI定例セミナー「店頭実現&ローコストオペレーション研究」ほか(2023/5/17 13:00~16:00)開催ご案内(リアル・リモート)

5月の定例セミナーのテーマは、「店頭実現&ローコストオペレーション研究」です。小売業にとっての最大の売上対策である「店頭実現・完全作業」の仕組みづくりと事例を解説します。もうひとつのテーマは、「米国流通業の最新トレンド研究」です。アメリカ視察で、現地専門家によるセミナー、売場リポートなどで、コロナ禍で大きく変化したアメリカ流通業の今について解説します。

2023年5月定例セミナーは、「リアル」と「リモート」の併用セミナーとします。

5月の定例セミナーのテーマは、「店頭実現&ローコストオペレーション研究」です。小売業にとっての最大の売上対策である「店頭実現・完全作業」の仕組みづくりと事例を解説します。また、電気代の高騰によってローコストオペレーションの仕組みづくりは喫緊の経営課題です。ローコストで店頭実現できる仕組みづくりについて解説します。

もうひとつのテーマは、「米国流通業の最新トレンド研究」です。4月に3年ぶりのアメリカ視察を開催します。アメリカ視察で、現地専門家によるセミナー、売場リポートなどで、コロナ禍で大きく変化したアメリカ流通業の今について解説します。

※座席数が限られているため、リアルでの参加の方は先着順とさせて頂きます。

開催概要

・開催日:2023年5月17日(水)13:00~16:00(会場受付開始:12:30)
※昼食は各自お済ませの上ご来場下さい。
※セミナー開催中の途中入場はお断りします。
※リモートでの途中退席は申込責任者に報告します。

・会場:エッサム神田ホール1号館6階(※案内図をご参照ください)
・実施方法:リアルとZOOMによるリモートセミナー
(ZOOMセミナーアクセス方法はお申込み者様にのみご案内いたします)
・料金:20,000円(税別・1名様)
(※ニューフォーマット研究会会員企業様には会員価格でのご案内になります)
・申し込み締め切り:2023年5月8日(月)

スケジュール

[第1講座]
店頭実現&ローコストオペレーション研究
[13時~14時30分頃]

NFI代表取締役 日野 眞克

■ 店頭実現力を高めるための事例研究
■ 店内状況の可視化とPOS連動による店頭実現力強化
■ 開店前100%補充の重要性
■ 販促物の一括管理による店頭実現力強化
■ ローコストオペレーションの6ポイント その他

[第2講座]
米国流通業の最新トレンド研究
[14時40分頃~16時頃]

月刊MD編集部

■ コロナ禍で起きたアメリカ流通業の大変化
■ アメリカ小売業のDX最前線
■ リアルとオンラインの融合(BOPIS、ラストワンマイルなど)
■ アメリカ小売業のヘルスケア戦略(クリニック併設、医療アプリなど) その他

※講演時間は予定よりも短くなることも長くなることもあります。

会場案内図

会場詳細

〒101-0045
東京都千代田区神田鍛冶町3-2-2
エッサム神田ホール1号館6階(601)
URL:https://www.essam.co.jp/hall/access/#access_1

【アクセス】
●JR でお越しの方
 神田駅東口より徒歩1分
●東京メトロ銀座線でお越しの方
 神田駅3番出口より徒歩0分

注意事項

①会場へお越しの方は開催会場をご確認の上、お間違えの無いようご注意ください。
アーカイブ動画の配信はいたしません。当日参加でのみセミナーのご受講が可能です。
(配信の不備等によりご視聴頂けなかった場合には、後日動画のご案内をいたします。)

5月12日(金)までに、お申込書に記載された受講者のメールアドレス宛に登録用URLを記載したメールを送付いたします。そちらのURLから各自事前登録をお済ませください。

お申込みフォーム

・お申込みは以下のお申込みフォームからお願いいたします。お申込み受付後、お申込み確認メールをお送りします。また、ご請求先として記入いただいた方宛に、請求書を発送させていただきます。
・ご入金後は、理由の如何に関わらず返金は致しません。あらかじめご了承ください。

本セミナーのお申込み受付は終了しました。
たくさんの参加申込み、ありがとうございました。

NFI定例セミナー「フード&ドラッグのMD研究」(2023/3/16 13:00~16:20)開催ご案内(リアル・リモート)

3月の定例セミナーのテーマは、「フード&ドラッグのMD研究」です。ドラッグストアにとって次の10年の「乗り物」(業態)として注目されているのが「フード&ドラッグ+調剤」です。今後の標準規模とされる400坪型のフード&ドラッグで成功するためのMD(マーチャンダイジング)のポイントを解説します。とくに強化すべきカテゴリーを解説します。実務論としては、商品構成グラフと商品分類について解説します。

2023年3月定例セミナーは、「リアル」と「リモート」の併用セミナーとします。

今回はエイジスリテイルサポート研究所の三浦美浩・所長を講師に招いて、ドラッグストアの食品MD強化戦略について解説していただきます。スーパーマーケットの最新の食品MDを解説し、ドラッグストアの「あるべき食品売場」について提言します。

※座席数が限られているため、リアルでの参加の方は先着順とさせて頂きます。

開催概要

・開催日:2023年3月16日(木)13:00~16:20(会場受付開始:12:30)
※昼食は各自お済ませの上ご来場下さい。
※セミナー開催中の途中入場はお断りします。
※リモートでの途中退席は申込責任者に報告します。

・会場:連合会館2階(205)(※案内図をご参照ください)
・実施方法:リアルとZOOMによるリモートセミナー
(ZOOMセミナーアクセス方法はお申込み者様にのみご案内いたします)
・料金:20,000円(税別・1名様)
(※ニューフォーマット研究会会員企業様には会員価格でのご案内になります)
・申し込み締め切り:2023年3月6日(月)

スケジュール

[第1、2講座]※途中で休憩をはさみます
(1)フード&ドラッグのMDのポイント
(2)実務論/商品構成グラフと商品分類
[13時~14時50分頃]

NFI代表取締役 日野 眞克

■ フード&ドラッグ成功のためのポイント
■ 400坪フード&ドラッグのカテゴリー構成
■ PI値、相乗積に見る強化すべきカテゴリー
■ フード&ドラッグの最新事例研究
■ 商品構成グラフと商品分類 その他

[第3講座]
(3)ドラッグストアの食品MD強化戦略
[15時頃~16時20分頃]

エイジスリテイルサポート研究所所長 三浦 美浩

■ スーパーマーケットの最新MD解説
■ ドラッグストアの「あるべき食品強化戦略」
■ ローコストオペレーション、完全作業、粗利ミックス  その他

※講演時間は予定よりも短くなることも長くなることもあります。

会場案内図

会場詳細

〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台3-2-11
連合会館2階(205)
URL:https://rengokaikan.jp/access/

【アクセス】
●東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B3出口 徒歩0分
●東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅 B3出口  徒歩0分※(B3出口まで徒歩5分)
●都営地下鉄新宿線 小川町駅 B3出口 徒歩0分※(B3出口まで徒歩3分)
丸ノ内線/新宿線をご利用の方は地下道を通り、千代田線方面へ
※B3a・B3b出口は、違う方向へ出ますのでご注意ください。

注意事項

①会場へお越しの方は開催会場をご確認の上、お間違えの無いようご注意ください。
アーカイブ動画の配信はいたしません。当日参加でのみセミナーのご受講が可能です。
(配信の不備等によりご視聴頂けなかった場合には、後日動画のご案内をいたします。)

3月10日(金)までに、お申込書に記載された受講者のメールアドレス宛に登録用URLを記載したメールを送付いたします。そちらのURLから各自事前登録をお済ませください。

お申込みフォーム

・お申込みは以下のお申込みフォームからお願いいたします。お申込み受付後、お申込み確認メールをお送りします。また、ご請求先として記入いただいた方宛に、請求書を発送させていただきます。
・ご入金後は、理由の如何に関わらず返金は致しません。あらかじめご了承ください。

本セミナーのお申込み受付は終了しました。
たくさんの参加申込み、ありがとうございました。

NFI定例セミナー「2023年の変化対応戦略」ほか(2023/1/25 13:00~16:20)開催ご案内(リアル・リモート)

1月の定例セミナーのテーマは、「23年の大変化と最重点経営課題」です。ドラッグストアを初めとする小売業同士の競争が激化し、「狭小商圏化」が加速しています。また、生鮮強化、コスト削減、調剤の既存店の強化、ヘルスケアハブとしての機能強化、本格的なDXへの挑戦、リアルとオンラインの融合など、かつての競争とは次元の異なる大きな変化が起きようとしています。

2023年1月定例セミナーは、「リアル」と「リモート」の併用セミナーとします。

2023年の最初のセミナーでは、これから数年にわたって必ず起こる大変化と、変化対応するための重点テーマを解説します。

2番目の講座では、コロナ禍で大きく変化した顧客満足度(CS)向上のための重点ポイントについて解説します。2022年ドラッグストア顧客満足度調査結果の詳細を解説します。

3番目の講座では、最近取材した最新店舗に学ぶ売り方の変化というテーマで解説します。

※座席数が限られているため、リアルでの参加の方は先着順とさせて頂きます。

開催概要

・開催日:2023年1月25日(水)13:00~16:20(会場受付開始:12:30)
※昼食は各自お済ませの上ご来場下さい。
※セミナー開催中の途中入場はお断りします。
※リモートでの途中退席は申込責任者に報告します。

・会場:エッサム神田ホール2号館6階
※1号館ではございません。案内図をご参照ください)
・実施方法:リアルとZOOMによるリモートセミナー
(ZOOMセミナーアクセス方法はお申込み者様にのみご案内いたします)
・料金:20,000円(税別・1名様)
(※ニューフォーマット研究会会員企業様には会員価格でのご案内になります)
・申し込み締め切り:2023年1月16日(月)

スケジュール

[第1講座]
2023年の変化対応戦略
[13時~14時30分頃]

NFI代表取締役 日野 眞克

■ 狭小商圏時代の成長戦略&業態開発戦略
■ ローコストオペレーション戦略、粗利ミックス戦略、調剤の既存店活性化戦略
■ 加速するリアルとオンラインの融合戦略 その他

[第2講座]
コロナ禍の顧客満足度(CS)向上戦略
[14時40分頃~15時40分頃]

月刊MD編集長 野間口 司郎

■ 2022年顧客満足度調査に見るコロナ禍のCS向上戦略
価格調査でわかった値上げの実態
■ 閉店前100%補充の仕組みづくりがCSを向上させる その他

[第3講座]
最新店舗に学ぶ売り方の変化
[15時50分頃~16時20分頃]

月刊MD編集部

■ 最近取材したドラッグストア、ホームセンターの新店紹介 その他

※講演時間は予定よりも短くなることも長くなることもあります。

会場案内図

会場詳細

〒101-0047
東京都千代田区内神田3-24-5
エッサム神田ホール2号館6階(2-602)
URL:https://www.essam.co.jp/hall/access/

【アクセス】
●JR神田駅 東口・北口・西口 徒歩2分
●東京メトロ銀座線 神田駅 4出口 徒歩2分
●東京メトロ丸の内線 淡路町駅 A1出口 徒歩5分
●都営新宿線 小川町駅 A2出口 徒歩5分

注意事項

アーカイブ動画の配信はいたしません。当日参加でのみセミナーのご受講が可能です。
(配信の不備等によりご視聴頂けなかった場合には、後日動画のご案内をいたします。)

1月20日(金)までに、お申込書に記載された受講者のメールアドレス宛に受講用URLを記載したメールを送付いたします。

お申込みフォーム

・お申込みは以下のお申込みフォームからお願いいたします。お申込み受付後、お申込み確認メールをお送りします。また、ご請求先として記入いただいた方宛に、請求書を発送させていただきます。
・ご入金後は、理由の如何に関わらず返金は致しません。あらかじめご了承ください。

本セミナーのお申込み受付は終了しました。
たくさんの参加申込み、ありがとうございました。

店頭メディアは流しっぱなしの動画配信から、視聴率、売上増が検証できる媒体へと進化する

棚のサイネージにUSBを差し込んでテレビCMを流す店舗広告は10数年前から存在しているが、動画を流しっぱなしで、誰が見たか、動画効果で商品が売れたのか?はまったく検証されていなかった。ところが、DXの進展によって、視聴率や効果検証のできる店舗メディアとして進化しようとしている。近年、多くの小売業、メーカーにとって関心の高い「店舗メディア」成功のためのポイントを解説する。(月刊マーチャンダイジング2022年11月号より転載)

動画配信の効果測定ができる「運用型」サイネージの登場

2025年~2030年くらいまでに、「小売業の広告事業」の市場規模は、約1兆5,000億円にも達すると予測されている(サイバーエージェント調べ)。小売業の広告事業とは、ID-POSデータを活用したアプリへのプッシュ通知のような「アプリ広告」と、「店舗広告」の2つに分けることができる。「店舗広告」は、小売業の広告事業の約半分の7,500億円の市場規模にまで成長すると予測されている。

現在、商品やブランドの「認知メディア」として、テレビCMに次いで重要なメディアが「店舗広告」といわれている。今回は、サイバーエージェントが開発した効果検証のできる「運用型」の店舗サイネージである「ミライネージ」の特徴を解説し、店舗メディア成功のポイントを解説する。

[図表1]未来型店舗サイネージ(ミライネージ)の特徴

図表1に「ミライネージ」の基本的な機能を整理した。第1の特徴は、クラウド対応である。店内のWiFi環境を使ってインターネットに接続できるので、遠く離れた場所(たとえばメーカー本社)からオンラインで店舗サイネージに動画を配信できる。これがUSBを使った従来の店頭の動画広告との最大の違いである。

その結果、地域別、個店別、時間帯別に異なる動画広告(クリエイティブ)を遠隔で簡単に配信することが可能になる。

第2の特徴は、サイネージにAIカメラを搭載することで、サイネージごと、クリエイティブごとの効果を測定できる。

[図表2]AIカメラの設置で広告の視聴率計測が可能

とくにAIカメラの進化によって、性別、年代別に顧客属性を細分化することができ、35歳の女性がどの動画(クリエイティブ)を何秒見たかといった「個人別の視聴率」を測定することができる(図表2、3参照)。また、図表3のように、一人ではなくて複数の買物客の性年代を同時に可視化することが可能である。

[図表3]AIカメラ搭載のサイネージによる広告効果の可視化

サイバーエージェントによれば、将来的には、お客様がサイネージを何秒視聴して、その後、レジで実際に商品を購入したのかどうかまでを個人情報に配慮しながら統計的に分析するプロジェクトを進めているという。

クリエイティブの大量制作ができる態勢が重要

図表1のミライネージの3番目の特徴が、動画(クリエイティブ)を大量に制作できる基盤があることである。運用型サイネージメディアを成功させるための最大のポイントは、地域別、店別、日別、時間帯別に動画(クリエイティブ)を頻繁に変更することである。テレビCMを流すだけのクリエイティブは論外である。

同じクリエイティブを流し続けると必ず視聴率が下がって広告効果が低下するので、常に新しいクリエイティブを開発し続けなければ、店舗メディアの価値は高まらない。サイバーエージェントは、専属のクリエイティブチームがいるので、クリエイティブの大量制作が可能である。

[図表4]動画(クリエイティブ)の大量制作の重要性

店舗メディア広告は、成功事例が通用する期間が短くて、1~2週間後には新しいクリエイティブを配信しなければ売上が減少する。つまり、動画(クリエイティブ)の大量配信こそが、店舗メディアの最大の成功ポイントである(図表4参照)。

地域別・個店別に異なるクリエイティブを配信できるので、たとえば北海道の〇〇町の店舗で、「〇〇町の皆さーん」という挨拶を動画の最初にいれることで、サイネージの視聴率が飛躍的に上がるという。

また、「虫刺され」の動画配信も、子育て世代の多い地域では、子供がかゆいと泣いている動画(クリエイティブ)を制作し、高齢者の多い地域ではシニアの動画を採用するなど、地域対応、個店対応ができる。

つまり、「あなたのための販促ですよ」というワンツーワンに近いメッセージを地域別・個店別、場合によっては時間帯別に配信できることも、運用型サイネージの良い点である。

結果をレポートするからメーカーと協働できる

運用型店舗メディアを構築するためには、「AIカメラ搭載のサイネージ」「広告配信の最適化」「レポーティングによるPDCA実現」の3つがポイントである。とくに、「AIカメラを使った視聴率に関するレポート」と「POSデータを使ったレポート」の2つに取り組むことが重要。効果測定結果をレポートすることで、従来の「やりっぱなし店舗メディア」からの脱却を図ることができる。

POSデータを分析して、個店別、時間帯別に異なるクリエイティブを広告配信することもできる。また、実施したことを必ず効果検証し、改善していく「PDCAサイクル」を小売業とメーカーが共有することもとても重要である。

サイバーエージェントによれば、広告配信したことで、どのくらい「購買数」が増えたかが分かることは、メーカーに喜ばれるレポートだという。飲料メーカーの実績では、動画配信の未実施店舗に対して、実施店舗はPI値が約170%も増加した事例も出ている。また、サイネージの性年代別の視聴率もメーカーは関心が高いそうだ。

さらに、店舗サイネージに動画配信することで、具体的にどの競合商品から、何人がブランドスイッチしたかも地域別、店別、時間帯別にレポートできる。メーカーにとってはとても重要なデータである。

[図表5]運用型店舗メディアがメーカーにレポートすべき項目

図表5は、POSデータとサイネージ広告の視聴データを分析し、時間帯別の広告配信を最適化する仕組みの概念図である。オンラインで動画を遠隔配信できるので、時間帯別や店別に異なる動画を随時配信できるのは、運用型サイネージ広告の優れている点である。

店舗にサイネージを設置して動画広告を出稿してもらうだけでは、短期的な広告の成果しか生まれない。POSデータ、視聴データと連動しながら、メーカーに対して適切なレポートができて初めて、運用型の店舗メディアは成功する(図表5参照)。

サイネージの設置場所の原則

店内に設置するサイネージの場所は、(1)入口、(2)エンド、(3)棚前の3ヵ所が原則である。もっとも視聴率の高いサイネージの場所は、当然のことながら来店客の100%が通る風除室もしくは入口付近である。サイバーエージェントの蓄積されたデータによれば、入口のサイネージを3秒以上視聴する人は、来店客の20~30%であり、広告効果がもっとも高い場所である。

また、サイネージの大きさは距離と比例しており、5mの距離で視聴するサイネージは50インチ、3mの距離は30インチ、棚前のように1mで視聴するサイネージは10インチというのが目安だそうである。

さらに最近は、サイネージと「LINE POP」(来店客にビーコンでLINE上にメッセージを送るサービス)を併用することで大きな効果が出ている。

[図表6]サイネージとLINEPOP連動の成功事例

図表6のように、入口のサイネージに「LINEクーポンが出ていますよ」というメッセージを配信し、来店客がその場でLINEアプリを起動すると、「店内限定クーポンを今すぐゲット」というメッセージがLINEで表示される仕組みだ。

サイネージでLINE POPを表示した店舗と、未実施店舗ではクーポン利用率が40%も改善したという。

このように運用型店舗メディアでPDCAを継続的に回すことで、成功事例が蓄積されていき、適切な打ち手の精度も高まっていく。

かつてのUSBを刺しただけの動画配信とは、まったく異なるビジネスモデルであることをまずは理解する必要があるだろう。

 

〈取材協力〉

CA Retail Marketing 取締役
ミライネージ事業責任者
赤木 伸之氏
サイバーエージェント
ミライネージ プロダクトマネージャー
小栗 徹氏
サイバーエージェント
DX本部 統括
藤田 和司氏

大きく伸長する男性スキンケア市場。「ヤング」「ミドル」2軸での店頭展開が売上拡大の秘訣!

男性の肌は女性の肌よりもダメージを受けやすいと考えられている。それは一般的に男性の肌は女性の肌に比べて水分量が少なく皮脂が多いという肌特徴が影響してる。また、シェービング等の男性特有の生活習慣も要因になっている。だから加齢に伴い若い頃と肌に変化が起きている。そのため、それぞれの年代に適したスキンケアが重要となるのだ。(月刊マーチャンダイジング2022年10月号より抜粋)

「月刊MD note版」ではより深く男性化粧品をカテゴリー別に分類し、各カテゴリーごとに解説をした、「男性用化粧品市場動向レポート」を公開中!詳しくは以下のリンクから。https://note.com/mdnext/n/n72a04ae043cc

ヤングは5年間で183.0%成長 肌意識の変化で市場が動いている

[図表1]男性の年齢別区分

マンダムでは男性を年齢によって、3つに分類している(図表1)。図表2はその区分別のスキンケア年間販売金額の5年推移である。人口構成や購買力などで市場がもっとも大きいのがミドルで直近の構成比は約58%を占め、5年間の推移は136.5%と伸長している。以前に比べ、肌意識が高まっているのに加え、コロナ禍で「おうち時間」が長くなり自分磨きをする人が増えたこと、オンライン会議などで自分の顔と向き合う時間が増えたことがシミ、シワ改善需要を引き上げたと思われる。

[図表2]スキンケア販売金額の5年推移(年代区分別)

ヤングは直近の構成比では約35%だが5年推移では183.3%と2倍近く市場が拡大している。背景には自分の肌をきれいに見せたいという意識が年々高まっていることが第一に考えられる。以前はニキビなど肌トラブルを防いで正常な肌を保つためにスキンケアしていたが、最近ではこれに加え、明るい透明感やツルツルの肌への志向が高く、より印象の良い肌にするためにスキンケアする若年男性が増えている。

ボリューム層であるミドル、成長著しく今後の市場を担っていくヤング、いずれの世代でもスキンケアへ取り組む意識に大きな変化が起こっており、市場はさらに成長することが期待できる。

>>「月刊MD note版」ではより深く男性化粧品をカテゴリー別に分類し、各カテゴリーごとに解説をした、「男性用化粧品市場動向レポート」を公開中!詳しくは以下のリンクから。https://note.com/mdnext/n/n72a04ae043cc

通年化する男性のスキンケア フェースケアの潜在需要は大きい

[図表3]スキンケア販売金額の5年推移(上期・下期別)

図表3は上期(4〜9月)と下期(10〜3月)別のスキンケアの年間販売金額の推移である。スキンケアは空気が乾燥する下期に需要がかたよると思いがちだが、上期の割合を見ると2017年度43.3%、その他の年でも安定的に40%台の中半を維持、男性の間でもスキンケアが「通年化」しているのがわかる。

グラフは割愛するが、週次の販売金額では11月後半から12月にかけて年間でもっとも売上が上がっている。需要が高まる年末にかけ新商品を新規獲得のフックに展開すれば、市場の成長性とも相まって大きな収穫が期待できる。

[図表4]フェースケア、カテゴリー別使用率

図表4はスキンローション、スキンクリーム、洗顔料の使用率である。洗顔料は63.2%と多くの男性が使用しており、フェースケアの基礎的なニーズ、基盤はできていると言える。このニーズを起点に洗顔後のお手入れまで習慣化できれば、眠っている大きな潜在需要を掘り起こすことができる。

>>「月刊MD note版」ではより深く男性化粧品をカテゴリー別に分類し、各カテゴリーごとに解説をした、「男性用化粧品市場動向レポート」を公開中!詳しくは以下のリンクから。https://note.com/mdnext/n/n72a04ae043cc

ヤング層、ミドル層それぞれに向けたエンド提案

男性の肌意識やスキンケア行動が多様化している状況の中、それぞれのターゲットの意識に対応した商品を展開することで更なる市場拡大の可能性が高い。また、各年代において、それぞれのインサイトを的確に捉えた商品展開が重要。

[図表5]プロモーション実施と非実施の実績比較

さらに、最需要期である11月、12月にプロモーションを展開すると売上が大きく伸びることも実証されている(図表5)。マンダムでは写真1のような特長あるシリーズを組み合わせたエンド展開を提案している。

[写真1]エンド提案商品(シリーズ)

シリーズ特長

  • ギャツビー
  • ①トラブルケアシリーズ
    気になる肌悩み別に選べる薬用タイプの集中ケアシリーズ
    ②コンディショニングオールインワンシリーズ
    乾燥・テカリ・肌荒れなどのトラブルをケアしながら、毛穴の目立たないなめらか肌に導くオールインワンタイプのスキンケア

③ディープメディシリーズ
不安定な男性肌をケアできる「シカ成分※1」を配合し、ヤング男性の肌荒れや乾燥や過剰な皮脂などの肌悩みに寄り添ったスキンケアシリーズ
(※1ツボクサ葉/茎エキス(保湿))

  • ルシード
  • ④トータルケアシリーズ
    7つの年齢に伴う肌悩みを対策することで若々しい印象に導く40才からのエイジングスキンケアシリーズ
    ⑤エイジングケアオールインワンシリーズ
    乾燥・カサつきなどミドル男性の年齢とともに気になる肌悩みにこれ一品で対応

ヤング層とミドル層では購入決定要因ポイントが違う

ヤング層の購買ポイント「自分の肌悩みに対応してくれること」「ニキビ・肌荒れに効果が高いこと」「保湿効果が高いこと」。ミドル層の購買ポイント「肌の乾燥・カサつきに対する効果が高いこと」「潤いの持続効果が高いこと」「ベタつかないこと」。新商品展開や売場づくりに際しては、販促ツールなどを使ってこれらのポイントを押さえた訴求が重要になる。

佐藤健をアイキャッチに若年層への共感を訴求。「ニキビケア×なめらかな肌」など各商品何ができるかを丸いアテンションPOPにして什器最前列に出している。テスターも設置して新規客獲得を促進
「40才からの」というターゲット訴求、オールインワンを強調して手軽さをアピール。「シワ改善」「シミ対策」というターゲットの関心事を直接的に表現して効率よく商品メリットを伝える。テスター付き

「月刊MD note版」ではより深く男性化粧品をカテゴリー別に分類し、各カテゴリーごとに解説をした、「男性用化粧品市場動向レポート」を公開中!詳しくは以下のリンクから。https://note.com/mdnext/n/n72a04ae043cc