イオンリテールと連携した「クラシルリテールプラットフォーム」
管理栄養士が監修したレシピを38,000件以上提供する国内No.1のレシピ動画アプリ「クラシル」。2020年11月には累計ダウンロード数が2,600万に達成した人気のアプリです。
クラシルを運営する株式会社delyでは2020年8月、小売事業者向けに初期費用・システム開発不要でネットスーパーを立ち上げられる「クラシルリテールプラットフォーム」の提供開始を発表。2020年12月3日よりイオンリテールとの連携を開始し、レシピ動画からイオンネットスーパーでの買物までをシームレスに利用できるようになりました。
気になるレシピ動画からネットスーパーへシームレスで連携
1.クラシルを立ち上げ、イオンネットスーパーのアカウントと連携させます。
2.クラシルでレシピを検索します。動画ページを下にスクロールすると出てくる「スーパーで検索する」をクリック。
3.動画レシピの料理を作る材料が表示されるので、必要なものを選んでカートに入れます。動画レシピの材料以外の商品を追加したい場合の操作はやや手間に感じました。
4.カートの中身を確認したら、配達日時の指定と支払い方法を指定し、支払い手続きを済ませます。
一気通貫のソリューションとアプリからの送客力が特徴
小売事業者のデジタルトランスフォーメーション(DX)の支援を主目的としてはじまったクラシルリテールプラットフォーム。ネットスーパーの立ち上げ・運用から店舗販促のデジタル化までをクラシルが一貫してサポートしています。
特徴は、基幹システムの構築から、アプリ・Webの注文フロント、ピッキング作業管理、配送ドライバー管理までを一気通貫でシステム開発し、専門人材による横断的なサポートが受けられる点。
また、累計ダウンロード数2,600万を誇る国内No.1レシピ動画サービスから送客が図れる点は大きなメリットです。
小売業のDX化を支援するプラットフォームの今後に注目
2020年8月には、献立提案アプリ「タベリー」を展開していた10X(テンエックス)が、開発不要でネットスーパーを立ち上げられる「Stailer」の提供を開始。イトーヨーカドーが導入し、ネットスーパーアプリを展開しました。
一方のクラシルはレシピ動画サービス発と、いずれもレシピ提案アプリからスタートしている点が共通しており、興味深いところです。
コロナ禍でネットスーパーの需要は高まっているものの、自社でシステム開発をするのはハードルが高い。そんな事業者をサポートするネットスーパーの垂直立ち上げサービスは、今後も要注目の分野といえそうです。