新しい売り方調査隊!

店舗従業員とオンライン接客が連携。対面と遜色ないクオリティを実現

店頭でオンライン接客。対面と遜色ない質の「遠隔視力測定」を提供するOWNDAYS

今回、「新しい売り方」調査隊!で取り上げるのは、メガネの小売大手「OWNDAYS」です。OWNDAYSでは店舗と本社をオンラインでつなぎ、遠隔で顧客の視力測定を実施しています。近年、デジタル化が進むメガネ小売業界。OWNDAYSの遠隔視力測定を試してみました。(ライター:宮原智子)

  • Facebook
  • Twitter
  • Line
  • Hatena

オンラインで視力測定を実現。「OWNDAYS」の遠隔視力測定

メガネを購入する際に必須となる、視力測定。多くの店舗では、測定専門のスタッフが機器を用いて、お客ひとり一人に対面で対応しています。

メガネの小売大手「OWNDAYS」では、東京本社のコントロールセンターと各店舗をオンラインでつなぎ、「遠隔視力測定」を実現。店舗に専門スタッフを置くことなく、オンラインでお客の視力測定を行います。

視力測定スタッフとモニター越しで視力測定

店頭で気に入ったフレームを見つけたら、視力測定をします。このとき、多くのメガネ店では、視力測定専門のスタッフが機器を用いて対面で視力測定を行います。OWNDAYSでは、視力測定ブースに縦長の大型モニタとスピーカーを設け、東京本社のコントロールセンターにいる視力測定スタッフとオンラインで対話します。

気に入ったフレームが見つかったら店舗スタッフに声をかけ、店舗スタッフが画面の向こうにいる視力測定スタッフを呼び出します。お客は視力測定スタッフの指示で、店頭に設置された視力測定機器で視力測定をしていきます。

遠隔視力測定の様子は、公式サイトに掲載のこちらの動画で詳しく知ることができます

コントロールセンターと店舗との連携もスムーズで、対面と遜色ないクオリティ

実際に遠隔視力測定を利用してみましたが、視力測定機器をのぞき込みながらでも専門スタッフの声はよく聞こえ、すぐ隣にいるのと遜色なく測定することができました。

また、測定結果に基づいてレンズの度数を決める際にも、いつ、どんなシーンで使うのかを丁寧にヒアリングしてくれ、「その用途なら強めに」「こんな場合にはもう少し度数を弱めにしたほうが使いやすいかも」といったアドバイスがありました。

レンズの度数を決める際には店舗スタッフが同席し、実際に度数を2度上げたらどうなるか、下げたらどんな見え方になるかをその場で確認できます。画面越しに専門スタッフとスムーズに連携し、途切れることなくサービスを展開。

オンラインでのやり取りとなると、タイムラグが発生したり、現地スタッフとの連携でもたつきがあったりするイメージを抱きがちですが、そうしたストレスは一切感じられませんでした。

メリットは顧客側だけでなく、店舗側にもあります。

遠隔での視力測定中は顧客と専門スタッフとは非接触なため、新型コロナや季節性インフルエンザなどの感染症が流行っていてもスタッフの安全が守られます。また、視力測定はセンターの専門スタッフに任せて、店舗スタッフは接客に集中することができます。

デジタル化で顧客の利便性を促進

昨今、メガネ小売店のECサイトではAR技術を用いたメガネのバーチャル試着が可能となっていますが、OWNDAYS公式サイトでももちろん、こうした技術が用いられています。

公式サイトではほかにも、各店舗スタッフが動画によるおすすめ商品を紹介する施策を打つなど、デジタルをうまく活用している印象です。

著者プロフィール

MD NEXT編集部

お江戸日本橋で日夜売り方・買い方を研究し続けています。コンビニマニア、ECマニア、100均マニアなどなどが集まる、日本で一番「お店」のことが好きで研究し続けている編集部です。