新しい売り方調査隊!

ユーザーの「こだわり」を刺激する、しょうゆ専門ECサイト「醤油職人」

第9回身近な「しょうゆ」も1カテゴリに特化した売り方で「特別な逸品」に変わる

今回、「新しい売り方」調査隊!で取り上げるのは、日本の伝統調味料である「しょうゆ」の専門ECサイト「醤油職人」です。しょうゆ「だけ」で消費者のこだわりを刺激する「魅せる」売り方を試してみました。(ライター:宮原智子)

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商品の「見せ方」でユーザーのこだわりを刺激する「醤油職人」

日本の伝統調味料であるしょうゆ。わたしたちの生活にあまりにも身近なしょうゆですが、見せ方ひとつで「いつもの」が「特別」に変わります。

今回「新しい売り方」調査隊!で取り上げるのは、ユーザーのこだわりを刺激する、しょうゆの専門ECサイト「醤油職人」です。

「しょうゆ」が分かる、「しょうゆ」が選べる、ユーザー視点のサイトづくり

「醤油職人」は、しょうゆのセレクトショップ。全国各地の醤油蔵を実際に訪問し、現地で選んだしょうゆをセレクトしています。とにかくしょうゆにこだわって、醤油蔵の訪問記事や、しょうゆを使った料理レシピ、しょうゆの知識を余すところなく伝えるこのサイトは、もはやECサイトというよりも、しょうゆブログのような趣き。初めてしょうゆの奥深き門を叩いた初心者でも、安心して選べるユーザー視点のサイトづくりが印象的です。

すべて100mlだから食べ比べに便利

1.「お買いもの」から、「料理帖」から、「蔵一覧」から、しょうゆを探します。

「お買いもの」「蔵一覧」「料理帖」「知識」など、充実したしょうゆのコンテンツ。

2.「料理帖」や「蔵一覧」でしょうゆを選ぶと、「お買いもの」に直接リンク。

料理レシピを見て、使ってみたい醤油をクリックするとお買いものページへ。

3.「お買いもの」ページでは、醤油の濃淡などからも選ぶことができます。

お買いものページでは、醤油の濃淡を色で表示。

4.気に入った商品をカートに入れて、お支払い手続きをします。

ギフトサービスを選ぶことができるので、ちょっとした贈り物にも。

今回、「料理帖」にあった「ステーキと醤油」というページに触発されて、自宅でも試してみることに。サイトに掲載されていた7つの中から、淡口・木桶仕込み・濃厚の3つを選んでみました。ステーキにつけて食べてみると、それぞれ味わいが異なっておもしろい!このしょうゆはこんな料理に合いそうだな、というヒントも浮かびます。

しょうゆの味比べや料理レシピなど、試してみたくなる記事がいっぱい。

今回のお買いものは、送料を含む合計2,229円。1本あたり平均すると500円ほどです。ボトルのサイズは100mlと小量なので食べ比べするにはぴったり。この価格帯なら、ちょっとしたギフトにしても喜ばれそうです。商品には「職人醤油」という醤油カタログも同封されてくるので、次なるしょうゆを吟味するのも楽しみ。

シェアしたくなる「おもしろい!」がある

「やってみたい」という動線につながるサイトづくり。

「醤油職人」のトップページには、ECサイトへのリンク「お買いもの」のほかに、「蔵一覧」「料理帖」「知識」など、しょうゆに関するレシピや知識、つくり手の情報などを閲覧することができます。その充実ぶりにはびっくり。料理のレシピ、しょうゆの知識など、読み進めるうちに「このしょうゆを使ってみたい」「これは誰かに教えたい!」など、誰かにシェアしたくなる情報が満載です。スーパーで買ういつものしょうゆから、ちょっとこだわったしょうゆへ変えてみようかな?というきっかけづくりに十分です。

まとめ

近年、「モノよりもコト消費へ」という言葉をよく目にしますが、ある商品の個性や多様性の中から、自分のこだわりを満たしてくれるものを選ぶという消費行動は、これから長らく小売業のキーになっていくのではないでしょうか。そうした時代にこそ、「醤油職人」のような、商品を手にすることで得られる価値を訴求する売り方は、生き残るヒントとなると感じた売り方調査隊でした。

著者プロフィール

MD NEXT編集部

お江戸日本橋で日夜売り方・買い方を研究し続けています。コンビニマニア、ECマニア、100均マニアなどなどが集まる、日本で一番「お店」のことが好きで研究し続けている編集部です。