暮らしを豊かにする日用品や雑貨のECサイト「北欧、暮らしの道具店」
A店とB店で同じ商品を扱っているのに、A店ではまったく売れず、B店では飛ぶように売れていく。
A店とB店では、何が違うのでしょうか。
それは、商品の魅力を引き出す見せ方にあります。
今回「新しい売り方」調査隊!で取り上げるのは、北欧のアイテムを中心として、暮らしを豊かにする日用品や雑貨を販売するECサイト「北欧、暮らしの道具店」です。
オウンドメディアの先駆け的存在 情報の見せ方にひと工夫
北欧を中心とした世界の国々のアイテムを販売するECサイト「北欧、暮らしの道具店」は、2007年創業後、現在のオウンドメディアの先駆的存在としてコンテンツ・マーケティングを展開してきました。
サイトの印象は、もはやECサイトというよりも、商品の魅力を発信するメディア媒体のよう。記事のつくりかたも、「購入ありき」ではなく、商品の使い方や、暮らしをどんなふうに豊かにしているかを中心に構成されていて、読み物としても楽しめるのが特徴です。
「北欧、暮らしの道具店」を使ってみた
1.トップページはシンプルでナチュラルな雰囲気。商品は右サイドにカテゴリ分けされています。
2.お気に入りの商品ページへ進むと、スタッフが実際に商品を使った感想や使用例などが読み物として掲載されています。
3.購入は、通常のECサイトと同じように「カートに入れる」から。
4.支払い情報等を入力し、購入を決定します。
「その商品がある生活」をイメージできる
今回、「北欧、暮らしの道具店」で購入したのは、野田琺瑯の持ち手付きストッカー。持ち手がついて、鍋代わりに直火にかけられる、調理したものにフタをしてそのまま冷蔵庫にしまえる、そしてまた取り出して、直火で温められる、という使用例を掲載した記事がきっかけでした。
価格は2,646円(税込)と、店頭やほかECサイトでの金額と変わりませんが、ついつい「欲しい!」と飛びついてしまったのは、記事を読んでその商品がある生活をはっきりとイメージできたからに他なりません。
まとめ
商品をただ陳列したり、画像をサイトに掲載したりするだけでは、消費者に商品の魅力は伝わりません。その商品が生活の中にあったらどんな暮らしになるだろうと想像して、イメージが湧いて、ワクワクする。「北欧、暮らしの道具店」は、商品にストーリーを与えて付加価値をつける売り方を実践し、多くのファンをつかんでいます。