新しい売り方調査隊!

「おうちでフードコード」が実現できる

複数の飲食店の商品をアプリから一括で注文。イオンの「モバイルオーダー」

今回、「新しい売り方」調査隊!で取り上げるのは、モール内の複数の飲食店の商品を一括で注文、受け取りできるイオンの「モバイルオーダー」です。アプリで一括注文して持ち帰り、「おうちでフードコード」が実現できるイオンの「モバイルオーダー」を試してみました。(ライター:宮原智子)

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おうちでフードコートが実現、アプリで一括注文できるイオン「モバイルオーダー」

イオンリテールでは2021年2月から、アプリから複数の専門店の商品を一括で注文・受け取りできる「モバイルオーダーテイクアウトサービス」の実証実験を開始。同年9月には全国の約350施設に展開しました。

イオンのモバイルオーダーは、モバイルオーダーシステム「Putmenu(プットメニュー)」とイオンネットスーパーの設備を活用し、モール内にあるフードコートや飲食専門店の商品を一括注文・支払い・受け取りまでをスムーズに実現しています。

複数のお店に一括注文、選択した時間にまとめて受け取り

1.「Putmenu(プットメニュー)」アプリをダウンロードして起動する。

Putmenuはプットメニュー株式会社が提供。プットメニュー株式会社はテーブルなどをIoT化することで来店者のスマホから他言語で注文・支払いできるシステムを開発・提供しています。

2.注文したい施設を選ぶ。

アプリには半径10キロ圏内の施設が表示されます。

3.お店を選んで好きな商品を注文する。

施設トップページの「カテゴリを絞り込む」からお店が検索できます。フードコートからも専門店からも商品の選択が可能。

4.支払い手段と受け取り時間・場所を選択する。

受け取り時間は最短30分後を選択可能。場所は施設入り口付近にあるピックアップカウンターかドライブピックアップ(車に乗ったまま受け取り)が選べます。

5.選択した時間になったら受け取り場所へ行って商品を受け取る。

商品の準備ができたらアプリに通知がきます。選択した受け取り場所へ向かいます。

今回利用したイオン熱田店では、モバイルオーダー用ロッカーが設置されていました。

ロッカーの解錠は登録したスマホ番号を入力。注文から受け取りまでを非接触で行うことができました。

テナントにとってタッチポイントが増えるという強み

長引くコロナ禍で来店客が減少している飲食店。一方で、お店の味をテイクアウトやデリバリーで楽しみたい人は増えています。イオンではこうしたアプリを導入することで、施設内にテナントを構える飲食店に対して来店以外のお客とのタッチポイントをつくり、支援しています。

テイクアウトやデリバリーでは1つの飲食店から商品を選んで受け取る/届けてもらうのが通常ですが、「複数のお店の商品を一括注文して受け取り/届けてもらいたい」という需要はまだまだありそうです。

著者プロフィール

MD NEXT編集部

お江戸日本橋で日夜売り方・買い方を研究し続けています。コンビニマニア、ECマニア、100均マニアなどなどが集まる、日本で一番「お店」のことが好きで研究し続けている編集部です。