新しい売り方調査隊!

7つの質問に答えるとAIがオススメの豆を選定

AI診断で好みの味わいが届く、コーヒーのサブスク「PostCoffee」

今回、「新しい売り方」調査隊!で取り上げるのは、AI診断で好みの味わいのコーヒーが届く「PostCoffee」です。「自宅でおいしいコーヒーが飲みたいけれど、どんな豆を選んだらいいかわからない」。そんな消費者の悩みをAIで解決し、「考えないUX」を実現したコーヒーのテック系スタートアップ「PostCoffee」を試してみました。(ライター:宮原智子)

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AI診断で毎月定期的に好みのコーヒーが届く


コーヒーのサブスクリプションサービスを展開する「PostCoffee」。自社焙煎だけでなく、世界の有名ロースターが焙煎した最高品質のスペシャルティコーヒーの中から、毎月一度3種類の豆を厳選してポストに届けます。

PostCoffeeのユニークな点は、AI診断によってユーザーの好みのコーヒーを選定するところ。好きなスイーツやお酒、ふだんのライフスタイルなど全部で7つの質問に答えると、およそ15万通りの中から専用のコーヒーボックスがカスタマイズされます。

コーヒーをおいしく飲むためのコンテンツが充実

PostCoffeeが2021年6月から7月にかけて約2,000人を対象に行ったアンケートによると、コロナ禍以降、36.1%の人が「コーヒーの消費量が増加した」と回答しました。

「おうち時間」を充実させようと自宅でコーヒーを楽しむ人が増える中、PostCoffeeではスペシャリティコーヒーを浸透させようとしています。しかし、「おいしいコーヒー」の定義は人それぞれで、コーヒーの種類もさまざま。

そこでAI診断を取り入れ、コーヒーにこだわりがない人でも気軽においしいコーヒーが飲める機会を提供しています。

自宅でおいしくコーヒーを飲むためのコンテンツも充実。公式サイトではコーヒーの楽しみ方のハウトゥーや生産者を紹介する記事を配信。また、ポストに届くコーヒーには、コーヒー豆の味わいチャートや読み物の冊子が同梱されています。

7つの質問に答えるとAIがオススメの豆を選定

1.トップページから、「コーヒー診断」を始めます。

1分で答えられる7つの質問が表示されていきます。

2.質問の内容は、好きなスイーツやお酒、ふだんのライフスタイルなど。スマホからでもPCからでも簡単に回答できます。

質問の一例。「パンケーキには何をトッピングしますか?」という味の嗜好の質問です。

3.質問に答えると、AIがコーヒータイプを判定して表示してくれます。

質問への回答結果から好みのコーヒータイプが診断されました。

4.コーヒータイプ診断から、初回に送られてくるコーヒーボックスがカスタマイズされます。

粗挽き・中挽き・細挽きなど豆の挽き方やオプションの器具は無料(一部有料)で選ぶことができます。初回コーヒーボックスには、ドリッパーやハンドブックが同封されます。

5.コーヒーは初回の注文から2,3日で届きました。受け取りは不要。ポストに投函されます。

一般的なポストに入る大きさに梱包されています。

「何を飲んだらいいかわからない」からこそ考えないUXがフィット

ふだんは深煎りを好んで飲んでいる筆者ですが、今回のAI診断では「浅煎り」をオススメされました。届いたコーヒーを淹れてみたところ、まろやかで飲みやすい味わい。でももう少しパンチがほしいな…。そうしたレビューをマイページから送信したり、コーヒー豆のリクエスト・注文をしたりすることで、次回以降ポストに届くコーヒーの種類が変わってきます。

以前紹介した「スナックミー」は、AI診断で好みの味わいのお菓子が届くサブスクリプションサービスですが、お菓子よりも嗜好性が高いコーヒーはより「どれを選べばいいかわからない」となりがちです。嗜好性や専門性が高い商品は、そうしたユーザーにオススメを選択して届ける「考えないUX」がフィットしやすい領域といえるのではないでしょうか。

著者プロフィール

MD NEXT編集部

お江戸日本橋で日夜売り方・買い方を研究し続けています。コンビニマニア、ECマニア、100均マニアなどなどが集まる、日本で一番「お店」のことが好きで研究し続けている編集部です。