アプリ上に表示したユーザーの顔に3D画像を当てはめてフィッティング
これまで、3Dデータで足のサイズを採寸したり、ARを活用してコスメの色合いを試したり、ECでネックとなる「試着できない」弱点を克服するためのサービスが次々展開されてきました。
その波が、ついにファッション小物にやってきました。
ヤフーが運営するフリマアプリ「PayPayモール」では、メガネやアクセサリーなどのファッション小物をアプリ上で3D試着できる「バーチャルフィッティング機能」を開始しました。
試着できるのは、メガネ約1,000点、イヤリングやピアスが約5万5,000点。といっても、実際の商品が試着できるわけではありません。試着対象となるメガネやイヤリングに近い形の3D画像を、ユーザーの顔に当てはめることができます。
1.「PayPayモール」アプリを立ち上げる。
2.メガネを検索し、試着してみたいメガネの右下にある「3D試着」ボタンをタッチします。
3.試着画面が表示されたら、画面の「目」の位置に自分の目を合わせます。
4.試着したいメガネの形と色を、下の選択バーの中から選んで試着します。画面の中央上部には、顔の輪郭とメガネの相性度をパーセンテージで算出する相性診断の数字が表示されます(試着画像はスマホ上に保存したり、SNS上でシェアすることができます)。
5.気に入った形・色が見つかったら、「メガネを探す」ボタンをクリック。同じ形・色のメガネが一覧で表示されるので、商品を探して購入します。
売り場で実際に試着しているようなエンタメ感
メガネのほかに、イヤリングやピアスといったアクセサリーにも対応しているバーチャルフィッティング機能。家族や友だち同士で試すと、あたかも売り場で一緒に選んでいるかのようなライブ感を感じられます。スマートフォンアプリで手軽に利用できるのも利点です。
しかし、バーチャルフィッティング機能に対応しているのは、メガネが40タイプ、アクセサリーが7タイプ。今後より多くのアイテムがフィッティング機能に対応するよう期待したいところです。
このところ、ARや3D画像、AIなどを活用し、ECの弱点である「試着できない」を克服しようとする動きが広がってきています。手に取れないからこそ、より実物に近い形、色合いが求めらるバーチャルフィッティング。こうした開発が加速すれば、いつかショッピングモールが仮想空間化する日が来るのかもしれないとワクワクする売り方調査隊でした。