マットとアプリで「足のサイズ」を測定してぴったりの靴をオススメ
水玉模様のタイツを着用してアプリで体のサイズを計測する−−。奇抜な見かけと斬新な発想で話題を呼んだ「ZOZOSUITS」を展開したファッションECサイト「ZOZOTOWN」が、新しい計測ツールの提供を開始しました。その名も「ZOZOMAT」。
ZOZOMATは、専用のマットとスマホアプリを使って足のサイズを3Dデータ化し、そのデータをもとに相性のよい靴をオススメしてくれるサービスです。
ECで靴を買うという動きがなかなか広がらない中、ZOZOMATは風穴を開けるサービスとなるでしょうか。
(2020年3月時点で、ZOZOMATは申込から1~2週間程度で無料お届けされる仕組みになっています)
1.ZOZOTOWNのアプリをダウンロード。「測定」からZOZOMATの測定画面へ。
2.ZOZOMATを広げ、足を置きます。この時、マットに描かれている円と、アプリに表示されている円を重ねるようにします。
3.アプリのガイダンスに従い、左足、右足の順にそれぞれ6つの角度から撮影していきます。
4.撮影した画像から足サイズの測定が行われ、測定結果が表示されます。
5.おすすめの靴へのリンクに飛ぶと、靴との相性がパーセンテージで表示されます。
6.気に入った靴をクリックし、買い物カゴに入れて支払いをします。
ZOZOMATは伸び悩む「靴の通販」の救世主となるか
通販で靴を買うとき、多くの方が「サイズ」で選ぶのではないでしょうか。しかし、同じサイズであっても甲が高かったり足幅が広かったりと、足の形は一定ではありません。また、数字上は同じでもブランドが違えば履き心地が変わります。だからこそ、ECで靴を買うことに不安を覚える消費者は少なくないのです。
こうした中、AmazonではPrime Wardrobeという試着サービスを開始。試してみたい洋服や靴をまとめて配達してもらい、実際に着用して気に入ったものだけを購入できるようにしました。しかし、この方法では商品をピックアップして発送する手間、購入しない商品の返送コスト、試着を繰り返すことによる商品の劣化など、さまざまな課題が発生します。
ZOZOMATは、こうした課題を解決し、自分の足型にフィットした靴を提案してくれるという点で、店側、消費者側双方にメリットがあるといえます。
もちろん、ZOZOMATも完璧ではありません。測定の際の「立ち方」や「測り方」で本来の足サイズと微妙な誤差が出てしまい、筆者は何回か測定をやり直しました。また、オススメされる靴のブランドが限られているという難点もあります。しかし、対応ブランドは今後増えていくでしょうし、測定の精度は技術とともに上がっていくものと思われます。
衣類や化粧品で「画像処理による計測」が増えているように、靴の分野でも今後は画像処理による計測が主流になっていくのかもしれません。