注文から決済までアプリで完結
お店についてカウンターで商品を注文。会計を済ませたら、できあがった商品を受け取って席へー。マクドナルドへ行けばおなじみだった注文の流れが、あるアプリの登場によって変わろうとしています。
2020年1月、日本マクドナルドが全国の店舗で「モバイルオーダー」を開始しました。モバイルオーダーは文字通り、どこにいてもスマートフォンなどのアプリから商品の注文、会計をすることができます。事前に商品の注文・会計を済ませてお店へ。今後の外食産業は、こんな流れが主流になっていくかも知れません。
列に並んだり、財布を取り出す手間もナシ
マクドナルドのモバイルオーダーを試してみました。
まず、「モバイルオーダー」専用アプリをダウンロードします。モバイルオーダーアプリが従来のマクドナルドのアプリとは別のものである点はやや煩雑な印象です。
注文のはじめに、受取店舗を選びます。
次に、注文する商品を選びます。残念ながら現時点では「ピクルス抜き」といったカスタム注文には対応していません
商品が決まったら支払い手続きをします。受取方法を「店内/テイクアウト」のいずれか選びます。支払い方法は、クレジットカードかLINE Payが使用できました(iOS)。
支払いを済ませ、店舗に到着したら「店舗に到着」をクリック。注文した商品が作られます。アプリの画面に表示された注文番号がお店のモニターに表示されたら、商品のできあがりです。
店舗によっては、商品をテーブルまで運んでくれるサービスもあるそうです。
店内で商品を追加注文したいときは、受取場所で「テーブル」を選択し、テーブル番号を入力すればカウンターまで足を運ぶ必要がありません。
このモバイルオーダーですが、現在はドライブスルーには対応していません。また、支払い方法もクレジットカードとLINE Payのみ。このあたりは、今後サービスの拡充を期待したいところです。
お昼時などレジ前が混雑していても並ぶ必要はなし、お財布を取り出す手間もなく、小さな子連れのファミリー層が多いマクドナルドでは、こうした事前注文がユーザーの満足度アップにおおいに貢献しそうです。
スタバや吉野家も続々参入 加速する「事前注文」
モバイル端末による事前注文は、従来レジ対応に充てられていたスタッフを調理に回したり、レジ対応以外の顧客サービスに注力できたり、店側にも大きなメリットがあります。
モバイルオーダーはマクドナルドだけでなく、大手コーヒーチェーンのスターバックス(テイクアウトのみ)、牛丼チェーンのすき家、吉野家など、コーヒースタンドやファーストフード、ファミレスなどで導入が進んでいます。
スーパーやコンビニでセルフレジが登場していますが、モバイルによる事前注文は、飲食店版のセルフレジといった印象。今後もこの動きはますます加速していくものと思われます。