新しい売り方調査隊!

インスタ映えで「今買いたい!」を逃さない

第11回「買いたいとき」が「売れるとき」。Instagramから直接購入できる「Shop Now」

「インスタ映え」という言葉が流行語大賞となったのは2017年暮れのこと。今やInstagramは、企業のSNS戦略には欠かせないツールとなっています。今回「新しい売り方」調査隊!で取り上げるのは、2018年6月から日本国内でもサービスがスタートしたInstagramの「ShopNow」。画像を見て気になった商品を即時に購入できるショッピング機能です。Instagramはもはや、単なる写真共有アプリケーションではありません。(ライター:宮原智子)

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「買いたいとき」が「売れるとき」になる

Instagramを見て、「この着こなしいいな」「このアイメイクに使ってるアイシャドウが欲しい」と思ったとき、これまでは、Instagramを閉じてメーカーなどのHPにアクセスし、商品情報を調べ、ECまたは実店舗に買いに行く、という流れでした。

InstagramのShopNow機能は上記のステップを1つ省き、Instagramにアップされている画像から直接購入ができる仕組みになっています。

これまで:Instagram→ブラウザを開いて商品情報を検索→ECサイトや実店舗で購入
これから:Instagram→商品を購入

直感的に買い物ができるから商機を逃さない

1.Instagramを開く

無印良品の公式Instagramを開いてみました。

2.気になる画像の「タップすると製品を見ることができます」をタップ

右上に買い物カゴのアイコンがついている画像に購入リンクが貼られています。

3.画像に商品名や金額が表示される。

製品と値段のタグが表示されるので、気になったタグをタップ。

4.購入画面が表示される。

タグをタップするとECサイトへ飛びます。

5.購入手続きをする。

そのまま購入手続きへ。Instagramワンストップで買い物ができました!

世界観まで伝わるから購入につながりやすい

画像はテキストのみに比べてコンセプトが伝わりやすく、文字通り「インスタ映え」する製品を並べることで、通常のECサイトよりも世界観を印象づけることができます。

また、フォローしているインフルエンサーやハッシュタグ検索からアクセスしてきたユーザーには、購入意欲が高まった状態で製品画像にたどり着いてもらうことができます。

デメリットとしては、いちいち各セラーのサイトでユーザー登録などの購入手続きが必要という点でしょうか。買い回り商品には適さない売り方と考えることもできます。

まとめ

Instagramを見て「欲しい」と思った製品をウェブで調べているうちに、冷静に思い直して購入をやめたという経験、みなさんにもあるのではないでしょうか。Instagramワンストップで商品を購入できるShopNowは、感覚的にお買いものを楽しむことができるという点で、消費行動のハードルを下げています。

BASEやCreemaなどCtoCのECサイトでも導入されており、審査が通れば個人でもInstagramを通じて商品を販売することができるため、これからの「売る」「買う」を大きく変える可能性を秘めていると感じました。

著者プロフィール

MD NEXT編集部

お江戸日本橋で日夜売り方・買い方を研究し続けています。コンビニマニア、ECマニア、100均マニアなどなどが集まる、日本で一番「お店」のことが好きで研究し続けている編集部です。