NFI定例セミナー「2024年の最重点経営課題 ほか」(2024/1/24 13:00~16:10)開催ご案内(リアル・リモート)

今回のテーマは、「2024年の最重点経営課題」です。とくに人手不足、人件費の上昇によって、「人の生産性向上」は、待ったなしの経営課題です。また、新業態開発、PB開発による「差別化戦略」の事例を解説します。さらに、DXを活用した生産性向上、買物体験の変化についても解説します。

2024年1月定例セミナーは、「リアル」と「リモート」の併用セミナーとします。

今回のテーマは、「2024年の最重点経営課題」です。

とくに人手不足、人件費の上昇によって、「人の生産性向上」は、待ったなしの経営課題です。また、新業態開発、PB開発による「差別化戦略」の事例を解説します。さらに、DXを活用した生産性向上、買物体験の変化についても解説します。

月刊MDで連載中のリテイリングワークスの佐々木桂一氏をゲスト講師に招き、「データドリブン経営のススメ」というテーマで講演をお願いします。

佐々木桂一氏はダイエー出身で、ジェーソン代表取締役、大黒天物産の取締役副社長、富士薬品(セイムス)の専務取締役を歴任した人物です。現在は、小売業の「経営」「現場」「情報システム」のすべてがわかるコンサルタントとして活躍中です。

※座席数が限られているため、リアルでの参加の方は先着順とさせて頂きます。

開催概要

・開催日:2024年1月24日(水) 13:00~16:10(会場受付開始:12:30)
※昼食は各自お済ませの上ご来場下さい。
※セミナー開催中の途中入場はお断りします。
※リモートでの途中退席は申込責任者に報告します。

・会場:エッサム神田ホール1号館6階(601)(※案内図をご参照ください)
・実施方法:リアルとZOOMによるリモートセミナー
(ZOOMセミナーアクセス方法はお申込み者様にのみご案内いたします)
・料金:20,000円(税別・1名様)
(※ニューフォーマット研究会会員企業様には会員価格でのご案内になります)
・申し込み締め切り:2024年1月15日(月)

スケジュール

[第1講座]
2024年の最重点経営課題

[13時~14時30分頃]

NFI代表取締役 日野 眞克

(1)待ったなし!人の生産性向上
(2)新業態、PB開発による差別化戦略
(3)DXの推進によるイノベーション 等

[第2講座]
データドリブン経営のススメ

[14時40分頃~16時10分頃]

リテイリングワークス株式会社代表取締役 佐々木 桂一氏

(1)データに基づいたデータドリブン経営への転換
(2)情報技術を活用した強い「組織づくり」
(3)人の生産性向上のための数値管理のポイント 等

※講演時間は予定よりも短くなることも長くなることもあります。

会場案内図

会場詳細

〒101-0045
東京都千代田区神田鍛冶町3-2-2
エッサム神田ホール1号館6階(601)
URL:https://www.essam.co.jp/hall/access/#access_1

【アクセス】
●JRでお越しの方
神田駅東口より徒歩1分
●東京メトロ銀座線でお越しの方
神田駅3番出口より徒歩0分

注意事項

①会場へお越しの方は開催会場をご確認の上、お間違えの無いようご注意ください。
アーカイブ動画の配信はいたしません。当日参加でのみセミナーのご受講が可能です。
(配信の不備等によりご視聴頂けなかった場合には、後日動画のご案内をいたします。)

③リモートの場合はZOOMウェビナー形式で行います。1月19日(金)までに、お申込書に記載された受講者のメールアドレス宛に受講用URLを記載したメールを送付いたします。

お申込みフォーム

・お申込みは以下のお申込みフォームからお願いいたします。お申込み受付後、お申込み確認メールをお送りします。また、ご請求先として記入いただいた方宛に、請求書を発送させていただきます。
・ご入金後は、理由の如何に関わらず返金は致しません。あらかじめご了承ください。

本セミナーのお申込み受付は終了しました。
たくさんの参加申込み、ありがとうございました。

月刊MDのもたらした交流は将来のM&Aに大いに影響を与えた

月刊マーチャンダイジングにゆかりのある経営者の皆様から、創刊25周年を記念してお祝いの言葉をいただきました。今回は、株式会社レデイ薬局 代表取締役会長 三橋 信也氏のコメントをご紹介します!

月刊マーチャンダイジング25周年本当におめでとうございます。主幹である日野先生とは同郷でしかも同い年ということもあり、当初より親近感を持っていましたが、今ではドラッグストアの成長を牽引する指導者として心より尊敬する存在へとなっています。

月刊マーチャンダイジング発刊当初は、ドラッグストアを含めた業界紙もいくつかありましたが、その多くが出店動向や業界の法律変更、企業の大きな経営戦略のみの内容でしたが、月刊マーチャンダイジングだけは早くから個々の企業が発展するための現場の情報、指標となる経営数値、最新の売場のトレンド情報を掲載されていました。

現場主義と数値管理の必要性を大事にする日野先生が、業界の情報を伝えるだけでなく、どうすれば個々の企業が成長できるかを考え、その情報提供を具体的に行ってくださった事が、私どもの企業だけでなく、今日のドラッグストアの成長と、牽いては地域のお客様の顧客満足に大きな影響を与えたことはいうまでもありません。

さらに国内の業界動向だけでなく、海外のドラッグストア、他業態の最新トレンドの視察も行い、国内の業界発展に大いに貢献しただけでなく、更に取引先だけでなく同業者間の交流まで発展し、それが将来のM&Aに大いに影響を与えたことはいうまでもありません。

結果、海外で数々の日本の優秀な同業者の方々とご一緒することが自分だけでなく同行した人達の成長とってもどれほどプラスになったか計り知れないものがあります。

加えて、具体的な経営情報だけでなく、日野先生ならではの小売業としてのドラッグストアの理念というものをあわせて示唆いただきご指導いただけたと思っています。

何のために経営するのかという会社にとって一番大事な骨格となる部分をご教示いただいたことは経営者にとっては最も勉強になった事は勿論、感謝に尽きません。

今後ともドラッグストアの発展とともに、また次代のドラッグストア経営者の成長のために、さらなるご活躍と、混迷した時代を乗り切るための羅針盤としての月刊マーチャンダイジングの役割をさらに進化されることを心より願っています。

月刊MDを手元に置き「不易流行」の大切さを学び続けていきたい

月刊マーチャンダイジングにゆかりのある経営者の皆様から、創刊25周年を記念してお祝いの言葉をいただきました。今回は、株式会社マツキヨココカラ&カンパニー 代表取締役副社長 塚本 厚志氏のコメントをご紹介します!

「月刊MD25周年」、心よりお祝い申し上げます。

「GMROI」は、月刊MDで学んだ私が小売業の経営に関わるようになった今でも最も大切にしている指標の一つです。

また、私の会社のデスクと、自宅のデスクには、流通小売業に関わる者の共通言語集「流通用語集(ニューフォーマット研究所発刊)」が常に置かれています。VUCAの時代と言われますが、「若くして学べば、壮して成すあり。壮して学べば、老いて衰えず。老いて学べば、死して朽ちず。」

これからも月刊MDと流通用語集を手元に置きながら「不易流行」の大切さを学び続けていきたいと思います。

振り返ってみると、今から20年ほど前に月刊MDを知り、同じ時期に日野代表にお会いしました。以来、月刊MDを毎月欠かさず読み、旬な情報と共に小売業の基本原則を幅広くかつ深く掘り下げられた記事を拝読し、学ぶ機会を得て頭の中が整理されていることを実感しました。小売業を科学的に分析することによって、論理的思考を身につけることができました。

また、当時、株式会社セイジョーの代表をしていた私は日野代表に営業幹部向け特別セミナーをお願いしたこともあります。月刊MDを通して伝わってくる流通業に対する情熱とジャーナリストとしての客観性を併せ持つ紙面をはるかに凌駕する生セミナーに心が熱くなった記憶が今でも甦ってまいります。

そしてその初めてのセミナーの夜の部では、日野代表を囲み車座となり流通小売業の将来について皆で夢を語り合いました。

しかし、その後はどういったわけか、日野代表が「島人ぬ宝」を歌い出し、皆で肩を組みながらの合唱で終え、折角のセミナーの内容は翌日にはすっかり忘れてしまったことを昨日のことのように想い出します。

「何を学んだか?」より、日野代表という素晴らしい方との出会いが、その後私が仕事に取り組む上での大きな財産となりました。

マツキヨココカラ&カンパニーのグループ理念は、未来の常識を創り出し、人々の生活を変えていくことです。

美と健康という分野を軸に新しい技術やアイディアを積極的に取り入れ、人々の生活がもっと楽しさに満ちあふれたものになることを目指し、人の想いに敏感で身近な存在であり続けることを大切にし、生活や地域に、より大きな安心と喜びをお届けするために挑戦してまいります。

株式会社ニュー・フォーマット研究所様におかれましては、今後も、当社を、そしてドラッグストア業界を支えていただける貴重な専門誌の発行やセミナーの開催を引き続きお願いいたします。

流通小売業に対する探究心と幅広い情報をもとに、多くの提言をされている貴社に、心より敬意と感謝申し上げます。益々のご発展を祈念申し上げます。

このような時代だからこそ、業界の発展に向け、頑張ってもらいたい雑誌

月刊マーチャンダイジングにゆかりのある経営者の皆様から、創刊25周年を記念してお祝いの言葉をいただきました。今回は、株式会社マツキヨココカラ&カンパニー 代表取締役社長 松本 清雄氏のコメントをご紹介します!

月刊マーチャンダイジング誌(月刊MD)が創刊25周年を迎えられたとのこと、心よりお祝い申しあげます。

日本チェーンドラッグストア協会の田中事務総長をはじめ、多くのメーカー企業様、卸売り企業様、小売り企業様のトップの皆様が発起人となられたことも、この月刊MD誌が業界発展に貢献された賜物と考えております。

さて、月刊MD誌が創刊されたのは1997年ということで、ドラッグストアという業態の勃興期でした。当社はその1年前に「ドラッグストア=マツモトキヨシ」のイメージ戦略をスタートさせる全国ネットでのCM展開を開始したことで、当社ブランドとドラッグストアという業態を日本全国に認知していただくことができたものと思っておりますので、そういう意味では、お互い業界の発展に一定の成果をあげることができたと考えます。

その後、我々ドラッグストアは、競争・競合する企業が大同団結し、日本チェーンドラッグストア協会を立ち上げ、一つの目標に向かって進むことができたのも、このような業界を支援いただいた御誌があってのことと感謝申しあげます。

月刊MD誌の創刊当時のことを思い起こしますと、私は店舗の一担当者として実務を経験している頃でした。1995年の入社と共に、業界売上高ナンバー1企業となり、500店舗構想の中で集客力の高い都市型での店舗展開に加え、都市部でお買い物いただいていた若いお客様が結婚して郊外に住む将来においても継続して当社の店舗をご利用いただきたいとの考えから郊外型ドラッグストアの出店を加速させており、当社の急成長期でもありました。

それらの甲斐もあって、1999年に店頭公開から東証二部を飛び越えて東証一部に上場できたことは、今でも感慨深いものがあります。

さて、月刊MD誌には、“店舗の現場で直ぐに使える実務にこだわった”「店舗現場主義」“売り方が変われば売れ方が変わる”という信念を貫く「仮説・実証・検証主義」、“経営トップから聞く”「トップ直結主義」という三つのコンセプトを持って取材・編集・発行され続けたことは、各店・各社の改善や成長にもつながり、その実績が読者の数にも表れているものと考えます。

代表の日野様の著書「ドラッグストア拡大史」の中で、2014年のマツモトキヨシホールディングス社長就任時、私が決断した大量閉店について触れていただております。私は入社以来、店舗やお客様に近く、ともに働くスタッフと同じ視点で、客観的に会社を見てきました。

そして、2011年に東日本大震災が発生した時にマツモトキヨシの社長に、2014年の消費税再増税の時にマツモトキヨシホールディングスの社長に就任しました。競合各社がM&Aや出店強化による規模拡大を図るなか、このような環境の中で、如何に将来の成長に向けた方針を打ち出すかが大きな課題でした。

そして、厳しい状況だからこそ「他社が成長を望む時期に、敢えて土台(基礎)を作り直し、収益の伴った規模の拡大を推進できる企業づくりを目指す」ことにしました。

また、“お店で働いているとき”に、“本部で指示を受けたとき”に、“お客様として利用したとき”に、おかしいと思ったことを修正しよう、そして、現場で現実に携わっている皆さんに力を借りて、その意見を吸い上げられる会社にしようと考え、各種の改善を図ってきました。

その成果が業績に表れたことは、全てのステークホルダーに感謝したいと思っております。正に、当社の改善も月刊MD誌のコンセプトの重要性を現実化したものとなりました。日野様ご本人も、「紙の業界紙・誌の未来は明るくない」とコメントされているようですが、本がネットで販売され自宅に届く、本がWEBで読めるなどのサービスが広まっても、生き残る本屋さんもありますし、紙の本そのものを好んで手にして読まれる方も多くいらっしゃいます。

これはどのような業界でも同じことだと思いますが、いかに「魅力のあるもの」「必要とされるもの」「他に変えられないもの」になるかだと思います。このような時代だからこそ、業界の発展に向け、御誌にはますます頑張っていただきたいと思います。

日野様、月刊MD誌にかかわるすべての皆さまのご健勝と、そして創刊50周年に向けてさらに飛躍されることを祈念申しあげます。

売場、数値、用語、DX…変化に追従し期待に応じてくれる雑誌

月刊マーチャンダイジングにゆかりのある経営者の皆様から、創刊25周年を記念してお祝いの言葉をいただきました。今回は、株式会社ツルハホールディングス 代表取締役社長 執行役員 鶴羽 順氏のコメントをご紹介します!

月刊マーチャンダイジング25周年おめでとうございます。

25年間、業界誌として常にリードされてドラッグストア業界を支えて頂いたことに深く感謝いたします。

私は、ツルハの店長になった時から月刊マーチャンダイジングの購読をさせていただいています。おそらく24年ぐらい購読しています。当初より現在はだいぶ分厚くなりました。

自身が店長職の頃は月刊MDのタイトルにもある「売り方で売れ方が変わる」という内容が大変印象深く残っています。陳列の考え方や方法は月刊MDの記事や写真を参考にさせてもらったことを覚えています。当時は特にこのような「陳列」や「売場作り」の記事が中心で多かった印象です。

また当時、北海道の店舗の店長であった立場として、全国のドラッグストアの色々な企業の売場写真を雑誌の中でも見るだけでも刺激的でした。

当時は出張などが無い立場でしたから、道外の企業の情報は全て月刊MDのみでした。その後、SVや営業部長になり、雑誌の見方も変わってきました。「本社でどれだけ良い商談、施策を行っても、現場での実行はほとんど行われていない。」「現場で実行されなければ意味がない。」という現実を理解しました。

いわゆる「指示の徹底」「完全作業の難しさ」にどう対処していくかという課題に大きく興味を持ちました。そのためには「止める作業」を決め、「仕組み作り」を行うことなどの様々な方法を学びましたが、この点に関しては、常に課題が消えない永遠のテーマだと思っています。

今後も人手不足が続く中で、生産性、現場での作業実現度を向上させていくことが現場では大きな課題ですので、引き続き月刊MDの情報を活用して取り組みたいと思います。

色々な内容がある中で、日野先生がよくおっしゃっている「凡事徹底」が非常に重要であることも、自身の様々な経験の中で実感できたことも大きな収穫でした。

また、月刊MDを通して「用語」「数値」に関しても勉強させて貰いました。ツルハでは店長職が全員、月刊MDを購読していることもあって、社内での「共通用語」としての理解も深まりました。例えば「射的陳列」「ボイド(棚札消滅)」などは月刊MDならではの用語だと認識していますが当社では頻繁に使われています。

私が経営幹部になってからは、経営者のインタビューや業界全体の動向記事などで現状の把握、今後の見通しなどを理解するのに役立っています。

こうして振り返ると、私の場合は、自身のその時々の立場によって月刊MDに求める興味や見方は変わってきたものの、その時々で期待に応えてくれている雑誌だと思います。

新入社員から経営幹部の方まで、あらゆる立場の方がそれぞれの視点で読める雑誌だと思います。ここ数年は、食品や調剤事業、そしてDXに関する記事が非常に増えた印象です。

これらはドラッグストア各社が主力事業、もしくは今後の重要課題と捉えている分野だと認識しています。

今までも、月刊MDが25年の歴史の中で、ドラッグストアが様々なラインロビングの挑戦やニューフォーマットへの取り組みを記事にして紹介することによって、ドラッグストア業界の発展を支えてきた功績があると思います。

今後もドラッグストアが地域のお客様に必要とされる生活インフラとしての役割を果たせるよう、ニューフォーマット研究所及び月刊MDには、引き続き情報発信や問題提起などをお願いしまして、ドラッグストア業界の更なる発展の支えとなって頂ければ幸いです。

「雑誌」という媒体から「オンライン」へと変わっていく非常に難しい時期かとは思いますが、既に対応している早さも流石だと思います。

今後も30年、50年と続くことを願っております。25周年おめでとうございます。

当社の存続は「月刊MD」を全店長が愛読し、勉強してきたおかげです。

月刊マーチャンダイジングにゆかりのある経営者の皆様から、創刊25周年を記念してお祝いの言葉をいただきました。今回は、株式会社ツルハホールディングス 取締役会長 鶴羽 樹氏のコメントをご紹介します!

がっしりした身体であるにもかかわらず、照れくさそうに北海道札幌市にある当社のボロボロの本社に来た男がいました。それは今から十数年前(17~20年程前だろうか?)のことでありました。

アポイントはあったと思いますが、この男は一体何しにきたのかと思いつつ名刺交換をしたところ、株式会社ニュー・フォーマット研究所・日野眞克と書かれていました。早速「今日のご用件はなんでしょうか?」と尋ねると、「ツルハの取材に来た」のだとおっしゃいました。

この頃のツルハは、店舗数約450店、売上高は約1,200億円くらいだと思います。この程度の規模の会社だから、取材しても大した記事にならないだろうと思うと同時に、初めて聞く株式会社ニュー・フォーマット研究所という会社、日野眞克という人物が何者かもわからないこともあり、少々警戒しながら取材を受けたので、お互いにぎこちない対応であったと思います。

取材の内容はほとんど覚えていませんが、薄っぺらい雑誌を私に見せて、簡単に説明をして「これを読んでください」と言って頂いたのが「月刊MD」だったのです。

これっきりでまず会うことはないだろうと思いましたが、頂いた月刊MDを読んでみると、小売業界(特にドラッグストア関連)の記事が多く掲載されていました。現場目線で感じたこと、それが読者にとってはすぐに現場で実行できるようわかりやすく解説してくれている、この本は大変参考になる、当社の社員の教育に充分使える、即座に全社員が月刊MDを購読すべきだと考えたわけです。

当時の店長及び商品部の社員等が自ら購読するようになり、発行日が待ち遠しいという声も聞かれました。

その後何度も取材を受けましたが、日野先生は日を追うごとに大きく成長してきました。よく居酒屋で酒をのみましたが(日野先生は酒がめちゃめちゃ強い)、現場主義を貫き、はっきりと物事を言って、当社を指導してくれました。またわかりやすく解説してくれました。

ドラッグストア業界も今まさに競争が激しくなり、経営環境がさらに厳しくなると予想されますが、この「月刊MD」はこのことを解決してくれる手段として、今後もおおいに活用できるものと私は考えております。

当社が今存続しているのは「月刊MD」を愛読し、店長会議等において教科書として全店長が持参し、勉強してきたおかげです。「月刊MD」はかけがえのない、当社の力の源となっています。

最後になりますが、この度は「月刊MD」25周年誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。日野先生はこれからもますますお忙しくなると思いますが、まだまだ小売業界のために頑張ってください。これからも色々とご指導の程よろしくお願い申し上げます。

日野先生に贈る言葉

贅沢と虚栄を特に好むなら、その末路は実に哀れである。
勤勉努力は人生を必ず幸福にするものと固く信じる。
…日野先生には関係ないかな?
鶴羽 樹

経営論に終わらず現場に役立つ「シン・専門誌」

月刊マーチャンダイジングにゆかりのある経営者の皆様から、創刊25周年を記念してお祝いの言葉をいただきました。今回は、スギホールディングス株式会社 代表取締役社長 杉浦 克典氏のコメントをご紹介します!

月刊マーチャンダイジング創刊25周年おめでとうございます。創刊時は、スギ薬局は店舗数もまだ数十店舗で、創業の地から愛知県の三河安城駅前に本社を移転して間もないころですので、当社グループの黎明期から売場を通じて私たちの成長を見続けられてきたのだと思うと感慨深いものがあります。

私は2006年に株式会社スギ薬局に入社しています。もちろん生まれた時からスギ薬局がそばにあり、スギ薬局と共にあるのですが、創刊から四半世紀にわたり、客観的に売場の変化を感じ取られてきた視点と経験は、私以上にスギ薬局を見つめてこられたと言えるのではないでしょうか。

そのため、時には厳しく批評されたりもしますが、私たちの取り組み、目指す姿をご理解されているがゆえの愛情として感謝しています。これはスギ薬局に限らず、多くのドラッグストア企業の皆様も私と同じような想いを持たれているのではと思っています。

25周年を迎えるにあたり、あらためて月刊MDの三つのコンセプト(店舗現場主義、仮説・実証・検証主義、トップ直結主義)を拝見しました。

長きにわたりブレない誌面づくりは健在で、経営論に終始することなく、現場に役立つ「シン・専門誌」であり、当社では多くの社員が購読しています。数ある専門誌の中でも月刊MD購読者数はトップです。

現場の声、現場の取り組みを記事の中心に置く唯一無二の編集スタイルは、店舗業務に従事する社員・スタッフに具体的なイメージをもたらせてくれます。

実際に事例として取り上げられた店舗のスタッフは、自身や所属する店舗が掲載されたことに喜びを感じ、自信を持って業務に従事しています。

他社事例からの学びは多く、それを参考に現場から要望が上がってきたり、地域における横の連携を深めるなど、自社、他社に限らず価値の高い誌面づくりが現場を活性化してくれます。ドラッグストア約2万2,000店舗の中から月刊MD独自の売場づくりをピックアップする視点に感服するとともに、貴重な情報を公開していただいた企業に感謝しています。

さて、「シン・専門誌」と先述しましたが、これは、現場にとって本物の「真(シン)・専門誌」であることはもちろんのこと、社員が誌面に取り上げられることでモチベーションが高まり、社員が学びによってモチベーションが高まる専門誌でもあります。

まさに「心(シン)・専門誌」でもあると思っています。私個人としては、例年実施されるドラッグストア顧客満足度調査において、当社店舗のスコアが低い時はかなりショックを受けています。店舗に問題があるというよりも、なぜこのような評価に至ったのかと深く反省し、まさに私自身の通信簿となり、私の心にグサりと刺さる「辛(シン)・専門誌」に変貌を遂げることもあります。

売場づくりに高い評価と期待をいただいたり、時には現実を突きつけられたりと、日野主幹の媚びない姿勢が誌面に活かされることで、私たちはその内容に真摯に向き合えます。月刊MDの持つ大きな魅力です。

スギ薬局に入社し店舗業務に従事していた時は私も月刊MDを拝読する一読者でした。今では取材される立場としてお付き合いさせていただくことが多くなりましたが、「私と月刊MD」を端的に表現するならば、いつまでも私は読者の一人だということ。読者であり経営者として、日野主幹と共に、月刊MDの誌面を通じたドラッグストア業界のさらなる発展と、月刊MDがドラッグストア業界の羅針盤であり続けるために切磋琢磨できればと思っています。

これからも月刊マーチャンダイジング、株式会社ニュー・フォーマット研究所のますますのご発展を祈念いたします。

アルバイトから社長まで、月刊MDとともに歩んできた25年間

月刊マーチャンダイジングにゆかりのある経営者の皆様から、創刊25周年を記念してお祝いの言葉をいただきました。今回は、株式会社新生堂薬局 代表取締役社長兼CEO兼COO兼CHO 水田 怜氏のコメントをご紹介します!

月刊「マーチャンダイジング」創刊300号・25周年を迎えられたとの事、誠におめでとうございます。

私は今、株式会社新生堂薬局の社長として経営に携わっておりますが、私のこの業界での歩みも、月刊MDとともに歩んできたと言っても過言ではないと感じています。その思いをこめて、この寄稿文を書かせていただきました。

私が大学を卒業しドラッグストアに就職したのは、2001年のことで、それ以前にドラッグストアでアルバイトとして社会経験を積み始めたのは1998年、今から25年前のことでした。月刊MDの歴史と私のドラッグストアとの関わりの歴史は同じだと知り、嬉しく思います。そして、振り返ると、私が初めて手にした業界誌は月刊MDだったと記憶しています。

ドラッグストアの薬剤師として勤め始めた時、その店舗の休憩室の店長デスクには月刊MDが置かれてあり、店長から休憩時間に読むようにと言われました。自店以外の店舗様の陳列方法を見て、このような陳列ができるようになりたい、このようなPOPが書けるようになりたいと、他店舗様に憧れ、真似をしたところが月刊MDとの関わりのスタートだったと思います。

やがて店長になり、レイアウトやオペレーションについて学び、店舗運営部の仕事は完全作業であるということを胸に刻み、マネジャーやバイヤーの指示をいかに100%完遂させるかを試行錯誤しながら、がむしゃらに働いていたことを思い出します。

バイヤーになってからは、巻末の販促企画と提案のポイントを見ながら、シーズンの立ち上げや催事について考え、現場に対する企画書の作成の参考にさせてもらいました。

やがて、新生堂薬局に移籍し、マーケティングや経営企画に携わるようになり、自らが学ぶだけでなく、自社の仲間にも同じことを学んでもらい、全員で成長しなければならないと感じ、セミナーや海外視察などにも幾度も参加させていただきました。会社全体で、月刊MDからの学びを得ながら成長してまいりました。

会社経営に携わるようになってからも、狭小商圏フォーマット、調剤併設、食品強化、ローコストオペレーション、CRM、ID-POSデータ、DXなど、様々な戦略立案の参考にもさせていただき、当社がその時代にあった戦略・戦術を描き続けられたのも、月刊MDの記事があってこそだと感じています。

最近では、我々のヘルスケアステーション®としての健康台帳®の取り組みも取り上げていただき、ドラッグストアは今後どうあるべきかという問いに対し「(1)フード&ドラッグ+調剤で最も便利な店になる(2)地域のヘルスケアハブになる」とのお考えに強く共感いたしております。

これからの少子超高齢社会において、社会保障費の増大が日本の大きな課題となることは間違いありません。そのような環境の中、ドラッグストアが生活便利ストアである為に食品を強化することも重要な事ですし、かかりつけ薬局として調剤併設化することも重要な事です。

しかし、地域の生活者が医療機関にかかり、処方箋をもらう前に、ドラッグストアでプレホスピタルカウンセリング®を受けていただき、一般用医薬品・健康食品・サプリメントなどで解決できることを提案できること、もしくは医療機関に受診すべきだと受診勧奨することも、ドラッグストアの役目としてビジョンを掲げるだけでなく、業界全体の仕組みとしなければならない時代に突入したと考えています。そのような業界への問題提起も、今後ともに提案できればと思っております。

結びに、月刊マーチャンダイジングの益々の発展とドラッグストア業界の繁栄を祈願致しております。

25周年、誠におめでとうございます。

※「ヘルスケアステーション」は株式会社新生堂薬局の登録商標です。
※「健康台帳」は株式会社MMIと株式会社新生堂薬局の登録商標です。
※「プレホスピタルカウンセリング」は株式会社MMIと株式会社新生堂薬局の登録商標です。

2013年から社内教育に定期購読を活用

月刊マーチャンダイジングにゆかりのある経営者の皆様から、創刊25周年を記念してお祝いの言葉をいただきました。今回は、中部薬品株式会社 代表取締役社長 高巣 基彦氏のコメントをご紹介します!

月刊マーチャンダイジング創刊25周年おめでとうございます。

雑誌が創刊された1997年と言いますと、当時の弊社は店舗数40店舗で年商は100億円一歩手前という時代でした。創業時における親会社のスーパーマーケットバロー店舗内の30坪の薬店の運営から、当時の大店法の規制がかからない売場面積150坪の郊外型店舗へ舵を切ったのが1990年、そこから年間2ケタの新規出店ができるようになり、チェーンストア展開を本格的に始めたのがまさに1997年でした。

日用品・ベビー用品などの日替り特売を目玉にしながら、推奨医薬品の接客販売に日々励む営業活動で、ドラッグストアという業態が地域のお客様に受け入れられ始めた時代でした。その当時からドラッグストアの成長を四半世紀にわたってウォッチし続けてきたのは、月刊MDが唯一であろうと改めて思います。

さて、弊社が社内教育として月刊MDの定期購読を中心に御社とお付き合いが始まったのが2013年、それからおよそ10年になりました。

雑誌のタイトルである「マーチャンダイジング」とは、お客様に商品を購入していただくために、商品の企画・開発や調達、商品構成の決定、販売方法やサービスの立案、価格設定などを、戦略的に行なう活動のことであります。

商品価値を高めるためにメーカー様によるお客様への新しい価値を提供する商品開発、そして卸様との協働のもと我々小売りが高品質な商品をより安くお客様に提供して地域の中でシェア率の高い地域一番の商品を作り出す、そしてお客様の日々の暮らしに貢献する。これが我々の存在意義だと考えています。

そのなかで月刊MDは、情報やニュースを掲載するだけでなく、あらゆる情報を体系化し、分かりやすく加工し、本質を伝えようとする姿勢が伝わってきます。書籍「マーチャンダイジングとマネジメントの教科書」、月刊MDの「今月の視点」を通しての日野主幹の提言には、ぶれない一貫性があり、製配販が一体となり取り組むべき課題を示唆してくれます。

MD活動のプロセスにおいて本部段階での業務は30%であり、店舗段階での業務が70%のウエートを占め、この店舗での実行段階における徹底力の差が大きな売上格差を生むことになる。

店頭実現が確実に実行され、売場が維持されることではじめてMD活動は完結する。これはチェーンストアの大きな課題であります。弊社グループの社訓のひとつに、お客様に「楽しい買物が出来たと言われる店にせよ」とあります。徹底力を高めて店舗のバラツキを標準化するための仕組み作りを追求していくことでこうした店舗にしていきたい、今後も絶え間ない努力を続けていきます。

それから月刊MDと言えば毎年恒例なのが「顧客満足度調査」です。昨年度のこの調査において、店舗部門で1位の受賞を含めて4店舗が50位以内にランクインし、また企業部門でも3位という高評価を頂くことが出来ました、誠にありがとうございます。

しかしこの結果は、当然ながら賞を狙ってのことではありません。コロナ禍を契機にもう一度店舗での接客を見直してクリンリネスやレジ応対など基本接客の標準化はもちろんのこと、お客様への対応を「接遇」レベルへ引き上げようという現場起点での従業員の日々の取組みの成果であります。

全国1位の店舗が出たことで、店舗間でもっと良い売場作りや接客をしようという高いレベルで競い合う心に火がつく好循環が生まれています。

あらためまして、今後も月刊MDがドラッグストア業界の成長とともに、ますます発展されますことを祈念いたします。

月刊MDは勇気と反省のバイブル

月刊マーチャンダイジングにゆかりのある経営者の皆様から、創刊25周年を記念してお祝いの言葉をいただきました。今回は、サツドラホールディングス株式会社 代表取締役CEO 富山 浩樹氏のコメントをご紹介します!

私は2代目としてドラッグストア業界に入り、業界の知識や歴史を含めて右も左も分からない時から、店づくりや会社づくり、教育などに悩みながら経営をしてきた今に至るまで月刊MDの存在は、知識武装・情報武装をさせてもらう事で時に道標となり、時に勇気をもらうような非常に大きいものだと感じています。

同じく道標としていたペガサスクラブのチェーンストア理論が根底にある事で考え方の基本に整合性が取れ、それをどのようにドラッグストアとして実践して行くかという理解につながっていきました。

また会社の中でも月刊MDは長らく推薦誌になっており、社員にも割引制度で定期購読を促しています。ドラッグストアとしての基礎知識や業界での動きなど一般の社員から経営幹部まで通じる情報が入っている事が大きいのと前述もしたチェーンストア理論との整合性もあるので安心して勧める事ができます。

他誌の流通誌ですと捉え方や言語が異なるので社内で伝えている事と差異が出る心配があります。そういう意味で社内の共通言語や話題を作って行く事に月刊MDの価値を感じています。

そして私が特に好きなのは巻頭の日野さんの「今月の視点」です。日野さんが取り上げる話題は原理原則に基づくものが多く、その時の時代の流れも反映されたテーマやサジェストがあります。

そこには常に産業としてどう育っていくか、社会に貢献していくか、その為にどう成長していくかという価値観が感じられます。そこに私自身、気づきがあったり叱咤激励を受けているような気持ちになり、勇気をもらったり、まだまだだと反省する機会にもなったと思います。

このように私のドラッグストア人生において常にそばにありました。月刊MDが存在していただき本当に良かったと思っています。

そして、25周年という事で本当におめでとうございます。商業界から独立されてまだまだ勃興期だったドラッグストアに目をつけて専門誌をつくり、ここまで業界に影響を与えるものを作り上げてきた経営者としての日野さんの手腕と努力を尊敬します。

いつぞや札幌で、次の展開としてデジタル化を進めていく事を議論させていただき、こんな私の話もフラットに聞いていただいた事を覚えています。少しはお役に立てたのか分かりませんが、今はnoteやメルマガ発信などが始まり発信方法も進化して行くのを見て嬉しく拝読しています。

近年ではドラッグストア業界だけではなく他業界からの視点も多くなっています。それだけ業界の垣根がますますなくなり、学ぶべきところが多岐に渡ってきたという事でこれからのフェーズは変わってきたと強く感じます。

今までの歴史でもドラッグストアは大きくフォーマットのあり方を変えてきましたが、これからテクノロジーやオンラインも入り、規制緩和も進んでいく中で今までは他フォーマットから奪ってきたいわば改革者の立場から変化しなければ攻められていく立場にもなっていくと思います。

先人の方達が今までの常識を壊していったように、自分たちも改革者になれるように頑張っていきます。そのためにまた新たなフェーズで月刊MDを勇気と反省のバイブルにさせていただきたいと思います。

これからもよろしくお願いします!