プロのパーソナルカラーリストが監修した「オルビス」のパーソナルカラー診断
以下の記事でもご紹介しているように、化粧品メーカーがスマホアプリを使った肌診断を取り入れ、商品の販促につなげる動きが活発になっています。
今回取り上げるオルビスのパーソナルカラー診断もその一例。スマートフォンアプリ上でいくつかの質問に答え、カメラで自分の顔を自撮りするだけで、AIがパーソナルカラーを解析。自分のパーソナルカラーとフェイスタイプを診断してくれます。診断結果は、プロのパーソナルカラーリスト 関口まゆみさんが監修しています。
カメラで撮ってカラー診断 「なりたい顔別」で商品を提案
1.オルビスのアプリでユーザー登録をし、メニュー一覧またはマイアカウントから「パーソナル分析」を開きます
2.最初はカウンセリング。いくつかの設問に回答していきます。
3.次に、自分の顔をカメラで自撮りします。撮影は「晴れた日の自然光の下で」、「マチュラルメイクまたはノーメイクの状態で」行います。
4.自撮り後解析がはじまり、しばらくすると診断結果が表示されます。
5.分析結果では、「なりたい印象別」にメイクのアドバイスやおすすめの商品が表示されるので、続けて商品ページで商品を購入することができます。
6.商品が届いたら、診断結果に表示されているアドバイスを参考にメイクを実践できる仕組みです。
店頭でのカウンセリングがスマホアプリでできる便利さ
今回、「エレガントな印象になりたい人」向けに提案されいていた、マスカラとハイライトチークを購入。2つ合わせて2,530円でした。いつものメイクでハイライトチークを使うことがなかったので、これは新しい体験。普段は使わないメイクアップ化粧品の購入きっかけになりました。
パーソナルカラー診断を利用してみて何よりもよかったのは、カウンセリングのために店舗へ足を運ばなくてもいいという点。スマホアプリの診断でここまで詳細な結果やアドバイスが得られると、通信販売にありがちな「似合わなかったらどうしよう」という不安は払拭されます。また、「薦められたこの化粧品を試してみたい」という行動にもつながりました。
一方で、物足りなく感じたのは、おすすめの商品点数が少なかったこと。いずれもおすすめが2〜3点、部分メイクが中心でした。化粧下地やファンデーション、部分メイクとトータルでおすすめしてもらえると、診断結果やアドバイスがより活かされるように感じます。
まとめ
オルビスでは、店頭で「パーソナルスキンチェック」も行っており、測定器によるスキンチェックの結果はスマホアプリの「パーソナル分析」に表示されます。スキンケアは店頭で、メイクアップ化粧品はスマホアプリでそれぞれ診断やアドバイスが受けられ、おすすめ商品はスマホから購入できるという仕組み。
商品開発からオムニチャネルでの販売までを手がけるオルビスならではの取り組みです。しかし、メーカー各社のメイクアップ化粧品をキュレーションして提供できる小売業なら、パーソナルカラー診断は参入しやすいのではないかと感じた売り方調査隊でした。