私と月刊MD

株式会社コスモス薬品 代表取締役社長 横山 英昭

ドラッグストア業界を更なる高みに導くオピニオンリーダーとしての役割を期待

月刊マーチャンダイジングにゆかりのある経営者の皆様から、創刊25周年を記念してお祝いの言葉をいただきました。今回は、株式会社コスモス薬品 代表取締役社長 横山 英昭氏のコメントをご紹介します!

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月刊MD創刊25周年、誠におめでとうございます。

時がたつのも早いもので、私がコスモス薬品に入社して20年になります。私自身、ドラッグストア業界の右も左も分からない状態からスタートし、月刊MDで勉強させていただいたことで、創業者のバトンを引き継ぐ立場となった今があると思っております。

私の社歴よりも5年長い月刊MDの歴史は四半世紀に達し、その間にドラッグストア業界を取り巻く環境は、大きく変わってきたものと思います。

月刊MD創刊当時は、店舗運営やマーチャンダイジングが今ほど理論構築されていない中で、各地のドラッグストア企業の創業者が経営の第一線に立ち、先を争って改善・改革を行ってきたことと思います。

そのドラッグストア業界の黎明期に徹底した現場取材で理論構築を行ってきた月刊MDの功績は、非常に大きなものがあると思います。

創業当時、多くのドラッグストア企業は物販が中心だったので、小売業としてのマーチャンダイジングの優劣がドラッグストア企業としての優劣を決するといっても過言ではなかったと思います。

そういう意味で月刊MDは、まさにドラッグストア業界のバイブルと言える存在でした。その月刊MDの貢献もあり、この四半世紀でドラッグストア業界は大きく成長できたのだと思います。

それから時が流れ、各社共に創業者からの世代交代の時期を迎え、各社の経営課題もドラッグストア業界としての課題も大きく変化しているものと思います。

ドラッグストア企業として解決すべき経営課題は、マーチャンダイジングに限らず多岐に渡っています。例えば、各社が今まで鋭意取り組んできたセルフメディケーションの推進も道半ばであると思います。また、ドラッグストア業界の調剤による収益の比率も高くなり、今では社会に与える影響も大きくなっています。

しかし、ドラッグストア業界としての発信力は、未だにごく限られたものに留まっています。

よって、月刊MDには様々な課題にスポットライトをあて、ドラッグストア業界を更なる高みに導くオピニオンリーダーとしての役割を期待しています。

もちろん、小売業としてマーチャンダイジングは永遠の課題であり、その課題解決にゴールはありません。つまり、小売業にとってマーチャンダイジングに完成形はありません。常に変化する顧客ニーズに柔軟に対応していく必要があります。

日野先生には、今後もそこへの気付きを与える鋭い指摘をいただくと同時に、マーチャンダイジングに限らず社会的ニーズが広がるドラッグストア企業の経営論や業界の方向性についても、是非、ご指南いただきたいと思っております。

日野先生が、これからもお元気でご活躍されることを願っております。