約6割以上の方が「ドラッグストア」でハミガキ粉を購入
まず、2017 年の「ハミガキ粉」の購入業態(店頭・全国エリア)を見てみましょう。
「ドラッグストア」が61.6%でもっとも多く、次いで「食品スーパー」が24.0%、過去3年間(2015年から2017年)でみても、購入業態の順位に変動はなく、約6割以上の方が「ドラッグストア」で購入をしています。
近年ドラッグストアは、医薬品や日用品だけではなく、「食品の充実」や、「安さ」をウリに、あらゆる生活必需品がそろう“近くて便利な日常の買い物の場“として利用されていることも購入先として選ばれている理由の1つであると言えます。
ハミガキ粉の買われ方から見える地域性
エリア別での購入業態にはどのような違いがあるのでしょうか。
エリア別の購入業態は、全国平均と比較すると、関東・関西エリアでは1位が「ドラッグストア」、2位が「食品スーパー」でしたが、その一方、「中部」「九州(含沖縄)」「東北」「北海道」「中国」エリアの購入業態からは、全国展開するチェーンだけではなく、地場で展開するチェーンの特色がみえてきました。
たとえば、北海道エリア、東北エリアでは、「ドラッグストア」、特にツルハのシェアが圧倒的でした。北海道では1位の「ツルハ」が圧倒的なシェアを誇っており、2位「サッポロドラッグストアー」、3位の「サンドラッグ」と大きく差をつけています。
中部エリアは「ホームセンター」が8.3%で、全国平均の4.5%を、3.8ポイント上回っています。チェーン別では、1位が「カインズホーム」、2位が「ケーヨーデイツー」、3位が「コメリ」となっています
また、中国エリアでは「食品スーパー」が31.4%であり、全国平均24.0%で全国平均を7.4ポイント上回っています。特にイズミが運営する「ゆめタウン」や、イオングループの「ザ・ビック」などでの購入が目立ちました。
九州エリア「ディスカウントショップ」が24.4%で、全国平均8.9%を、15.5ポイント上回っています。圧倒的に多いチェーンは、九州が地盤の「ダイレックス」です。九州エリア(含沖縄)、中国・四国エリアを中心に展開しています(サンドラッグの子会社)。
ここまでの調査結果で、「ハミガキ粉」の購入業態にはエリア別で特色がありながらも、「ドラッグストア」もしくは、「食品スーパー」が購入先として選ばれていることがわかりました。
今回のまとめ
- ハミガキ粉が購入されているのは 1位ドラッグストア、2位食品スーパー、3位ディスカウントストア
- 九州はディスカウントが強い、北海道は特にツルハが強いなど売れ方に地域性がある
※POBデータとは
「マルチプルID-POS購買理由データPoint of BuyⓇ」データベース。ソフトブレーン・フィールド社が提供する全国の消費者から実際に購入/利用したレシートを収集し、ブランドカテゴリや利用サービス、実際の飲食店利用者ごとのレシート(利用証明として)を通して集計したマルチプルリテール購買データのデータベース。消費財カテゴリ68種類 約6,000ブランド、飲食利用カテゴリ10種類約200チェーンを網羅する。(2018年1月現在)