27%の人が月に2~3回食べる冷凍食品
まず、冷凍食品を食べる頻度について調査をしました。
冷凍食品を食べる頻度は、「月に2~3回」が27.7%でもっとも多く、4.1ポイント差で「週に2~3回」が23.6%と続きます。
次に、普段店頭で食料品を購入すると回答した方(n=2,860名)に、1回の買い物で、冷凍食品を購入する際に何個購入するか調査をしました。
1回の買い物で冷凍食品を購入する際に、「1~2個」が40.3%、次いで「3~4個」が15.8%、「5個以上」が3.8%と続きました。
購入場所はスーパーがダントツだが、DgSも12.8%と健闘
次からは、普段冷凍食品を利用すると回答した方(n=2,686名)に、深堀をして調査をします。
まず、冷凍食品の購入場所は、「スーパー」が89.2%とダントツで、「ドラッグストア」が12.8%、「生協などの宅配」が8.7%、「コンビニエンスストア」が5.9%と続きます。「スーパー」だけではなく、「ドラッグストア」や「コンビニエンスストア」などに、販路が広がっていますが、圧倒的に「スーパー」で購入する方が多く、店頭で購入していることがわかります。
次に、冷凍食品を利用する理由について、調査をします。
冷凍食品を利用する理由は、「簡単に調理できるから」が44.6%でもっとも多く、次いで「一品足りないとき/追加したいとき」が34.8%、「お弁当のおかずとして」が34.1%、「料理する時間がないとき」が30.9%と続き、「時短・簡便」がキーワードとなっていますが、「メインのおかずとして(16.2%)」や「味がおいしいから(12.4%)」など、立派なおかずとしても受け入れられていることがわかりました。
普段冷食を使う人の30%が買い置きする「ギョーザ」
次に、冷凍食品を食べるシーンについて、調査をします。
冷凍食品を食べるシーンは、「夕食」が57.7%でもっとも多く、「昼食」が40.4%、「お弁当」の25.3%と続き、夕食の一品や昼食など、家庭での食事として利用されることが多いことがわかりました。
次に、日頃買い置きしている冷凍食品について、調査をしました。
日頃買い置きしている冷凍食品は、「ギョーザ」が29.9%でもっとも多く、「からあげ・竜田揚げ」が25.4%、「うどん」が23.1%と続きます。また、天候不順が続く中でも価格が安定している「野菜類」が22.6%となり、ほかにも夕食のメインやお弁当のおかずになるような、「コロッケ(13.7%)」、「シューマイ(12.2%)」、「ハンバーグ(10.9%)」などがランクインしました。
まだまだPBよりNBが人気の冷凍食品
次からは、各社が注力しているプライベートブランド(以下PB)の冷凍食品について調査をします。
直近1年間のPBの冷凍食品の購入経験は、「購入したことがある」が59.1%、「購入したことがない」が29.1%となり、購入したことがある方が、大きく上回りました。
次に、メーカーが自社ブランドで販売するナショナルブランド(以下NB)と、PBの冷凍食品について、どちらの購入頻度が高いか調査をしました。
NBとPBの冷凍食品の購入頻度については、「NBの購入頻度が高い」が40.1%、「PBの購入頻度が高い」が19.6%を20.5ポイントも上回りました。今回の調査では、9割近くの方が冷凍食品をスーパーで購入していたため(図表3参照)、スーパーでの商品展開数が豊富な、NB品のほうが選ばれていたことが考えられます。
次に、冷凍食品を扱う代表的なPBブランドをピックアップし、購入経験を調査します。
購入経験がある冷凍食品のPBブランドは、1位がイオンのPB「トップバリュ」が53.9%で、2位以下と30ポイント近くの差をつけ、2位がセブン&アイ「セブンプレミアム」が25.4%、3位が西友「みなさまのお墨付き」が14.1%と続きます。また、4位には宅配系生協の「CO-OP(11.7%)」、5位にはコンビニエンスストアのローソン「ローソンセレクト(10.7%)」がランクインしています。
冷凍食品は、「時短・簡便」のキーワードから、冷凍食品なのに「こんなにおいしい」という感動を提供できる商品が続々と発売されています。また、販売経路もスーパーからドラッグストア、コンビニエンスストアまで広がり、あらゆる年代の方に様々なシーンで食べられるようになりました。
また、無印良品を展開する良品計画は冷凍食品事業に参入することを発表し、総菜やご飯ものなど今年9月下旬から冷凍陳列棚を置いた国内4店で販売を始め、2019年2月までに20店に拡大すると発表していることから、新規参入するメーカーも増えることが予想されるため、今後も冷凍食品の動向に注目したいと思います。