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-フードロスやごみ削減 コロナ禍も行動転換後押し-

第29回エシカル消費の促進のカギ握る「実行しやすさ」「手軽さ」

今回は、POB(※)会員に「エシカル消費に関する意識調査(N=10403人、2021年6月1日~4日実施)」を実施しました。SDGs(持続可能な開発目標)の浸透を背景に、「エシカル消費」というキーワードが注目を集めています。昨年7月のレジ袋有料化から1年が経過し、大手の飲食業界やファッション業界でも「持続可能」をコンセプトとしたエシカル商品をよく目にするようになりました。最初にアンケートでは、「エシカル消費」の認知度を調査しました。

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消費者の24.5%が認知している「エシカル消費」

「エシカル消費を知っているか」尋ねると、10403人のうち、およそ8割が「知らない(75.5%)」と回答し、「聞いたことがある(19.0%)」、「意味を知っている(5.5%)」と合わせて、認知度はおよそ3割(24.5%)でした。

エシカル消費とは、エシカル(Ethical)は英語で「倫理的な」「道徳的な」という意味をもつ言葉で、環境や人権に対して十分配慮された商品やサービスを選択・購入することをあらわします。消費行動を通して、社会課題を解決する動きや、あらゆる方面に向けた消費による影響を包括的に捉えたエシカル消費は、SDGsが浸透したように、今後認知が広がっていくことが予想されます。

次に、(設問でエシカル消費の意味を説明した上で)普段の生活の中で、「エシカル消費」を意識することはあるか尋ねると、10,403人のうちおよそ3割が「意識する(28.2%)」と回答しました。

年代別でみると、60代以上では「意識する(31.4%、N=1692人)」と回答した人の割合がもっとも多く、年代が上がるにつれて、意識の高まりを感じる結果となりました。

「フードロス削減・防止」「ごみを出さない」などの行動が首位

では、どのような「エシカル消費」を意識した行動をしているか、エシカル消費を意識する2,938人を対象に選択肢で尋ねました(複数回答)。

「エシカル消費」を意識した行動は、多くの人が「フードロス削減・防止(73.0%)」、「ごみをできるだけ出さない・減らす(69.6%)」を挙げました。

「食品は食べきれる分だけ購入し、食べきる、生ごみを出さない」、「シャンプーや洗剤など、詰め替え用商品がある商品を購入しプラスチックごみを出さない」など、身近なところから意識して行動していることがわかりました。

また、「エコ商品を選ぶ(55.7%)」、「地産地消(42.8%)」が半数近くとなり、「パッケージをみて地球や環境にやさしい商品か確認して選ぶ」、「どの地域でも地産地消に貢献できるため、継続しやすいと思う」といった意見もあり、上位回答は、実行のしやすさ・手軽さなどが理由で、選ばれていることがわかります。

ほかにも、「コロナ禍で売上げが減少した商品などを購入してフードロス削減に協力する」、「コロナで買い物の回数を減らし、必要な物だけ購入するようになりロスが削減できていると思う」など、コロナ禍がきっかけとなり、消費意識や行動の変化を感じられるコメントが一定数ありました。また、「エコや社会貢献を意識している企業の製品を選ぶ」といった声もあり、企業側にもエシカル消費への対応が今まで以上に求められていることを感じました。

[調査概要]
POBアンケート N=10403人
調査対象:全国のPOB会員アンケートモニター
調査日時:2021年6月1日~4日
調査方法:インターネットリサーチ
調査機関:ソフトブレーン・フィールド

※POBデータ:フィールド・クラウドソーシング事業を展開するソフトブレーン・フィールド株式会社が、全国のアンケートモニター(以下、POB会員)から独自に収集する、日本初のレシートによる購買証明付き・購買理由データベース「マルチプルID-POS購買理由データ」。

著者プロフィール

石井麻美
石井麻美

ソフトブレーン・フィールド所属。広告代理店の企画営業や、制作会社でのメディアプロデューサーなど10年以上インターネットメディアに関する職に従事。2017年にソフトブレーン・フィールド株式会社に入社。入社後は経営企画部に所属し、POB会員メディアの企画運営および、POBデータを利用した調査リリース、および業界紙への記事執筆を行う。