大きな商品分類から小さな商品分類までをどう組み合わせるかは、小売業として重要な技術である。
小売業の商品分類における一番大きなくくりは店全体(ストア)である。これを分解すると、まず大きなカタマリが大分類・部門(デパートメント)となる。いわゆる「デパート(百貨店)」は、部門(デパートメント)単位で総合化した業態。
ドラッグストアなどの業態では、部門を解体してその下の中分類・商品群(カテゴリー、サブカテゴリー)以下の単位で商品を組み合わせて、ワンストップショッピング性を高める。たとえば化粧品なら、単に日焼け止めなどといったおおざっぱなくくりは中分類にあたる。
これをさらに解体したのが、用途・機能の分類にあたる品種(ライン)である。ラインを増やすことでワンストップショッピングを追求していくという技術がドラッグストアのアソートメントの特徴である。
小分類をさらに分解すると、単品・品目(アイテム)になる。CVS(コンビニ)は単品レベルの総合化である。商品管理上の最小単位としては、その下にSKU(Stock Keeping Unit)、日本語では絶対単品と呼ばれる分類が存在する。