ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスの糖尿病用品売場
米国No.1のドラッグストア(DgS)、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)。PBはヘルスケア、食品、ビューティケアが中心。同社はPBに注力する方針で、現在売上の25%程度がPBとされている。種類は豊富だ。
同社は日本にはない「糖尿病(=Diabetes)」の棚とPBをつくっており、売場での啓発活動も行っている。WBAのヘルスケアPB「Well at Walgreens」には、血糖測定計や血圧計など、測定器まで揃っている。
食品PB「NICE」。ジャンクな菓子ではなく、健康志向の菓子を訴求している。
CVSヘルスに見るPBデプスアソートメント
CVSは、米国の最大規模のDgSチェーン2強のうちの1社。WBAに比べるとPBは少ないが、たとえば、ウイークリーピルケースだけで複数種類何色もあるなど、特定のカテゴリーではPBだけでデプスアソートメントを形成している。ポイントを絞って強化しているカテゴリーがあるようだ。
写真は、日焼け止めのPBデプスアソートメント。すべてPBである。
「うおのめ」ケア売場も、NB商品が一部交じっているがほぼPB。
ハンドサニタイザー(手用消毒ジェル)のPBも種類が豊富だ。
ホールフーズの情緒的卵訴求
アマゾンに買収されてからは比較的安価な商品も増えているホールフーズ。新業態の365はミレニアル世代がメインターゲットになっており価格も比較的安価。動物愛護の観点から、ケージフリー卵がPRされている。卵に情緒的な価値を付加した例と言える。
写真は、4種類の卵1ダースパック。上3つはケージフリープラスで、一番下はオーガニックの上にオメガ3脂肪酸入りのプレミアム卵だ。
ケージフリー卵とは従来のケージ飼いと比較して、配慮した方法で飼養された鶏由来の卵のこと。卵での情緒価値訴求は、日本ではあまり見られないあまりない要素だ。ちなみに売場ではNBの卵も豊富に扱っている。
マルチブランド展開するクローガー(ラルフス)
種類も多く売上比率で26%程度あるクローガー。店頭では健康訴求の「simple truth」がプッシュされている。トマト缶だけで複数種類のPBが並ぶ。
売場に多かったのは健康志向PB「simple truth」だが、その中でもサブブランド「simple truth organic」はニーズがあるのか競合を意識してか、とくに推しているようだ。