流通用語集

卸売業おろしうりぎょう

生産者と小売業者の間に位置し、売買取引し、商品の流通を円滑に行う「中間流通業者」の総称。

卸売業の機能は
(1)商品調達
(2)商品物流
(3)商品選別(アソートメント)
(4)売買代金回収・金融
(5)店頭作業代行機能
などがある。

アメリカでは、物流機能中心の卸売業を「ディストリビューター」と呼び、メーカーの営業代行機能を「ブローカー」、特定カテゴリーの品揃えや在庫管理を専門に行う卸売業を「カテゴリーベンダー」、店頭作業のアウトソーシング企業のことを「サードパーティ・マーチャンダイザー」と呼んでおり、機能によって卸売業の細分化が進んでいる。

中間流通の機能は、チェーンストアの仕組みを支える非常に重要な機能。アメリカの食品小売業界では、ホールセーラー出身の「スーパーバリュー社」はSM(スーパーマーケット)企業を買収し、アメリカのSM業界第2位の売上規模に達している。日本では、卸売業者のことを総称して「ベンダー」と呼ぶ場合もある。

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参照
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