MWCと略される。
メーカーの生産拠点から、「1SKU・1パレット・1コンテナ」でトレーラーを1SKU満載で仕入れし、途中で物流センターで積み降ろすことなく、店舗まで直送される。
店舗にはバックヤード(倉庫)がないので、ラック式の高い倉庫型什器の上の部分が倉庫であり、店着した商品は1SKU1パレットでラック式什器の上部にフォークリフトで格納される。販売する際には、フォークリフトでパレット単位を下の部分に降ろし、荷崩れ防止用の透明のシュリンクパックを取ってそのまま販売する。
メーカーからの物流コスト、店内作業コストが最も低い業態なので、理論上は単品の売価はどこよりも安い。単品の低価格を究極まで追求した業態なので、売場面積が4,000坪以上の大型店であるにもかかわらず、SKU数は5,000程度と絞り込まれており、品揃えという概念はない。
粗利益率は10%を切る。会員制で年会費を最初に取る。年会費が営業利益とほぼ同じというビジネスモデル。もともとキャッシュアンドキャリーと呼ばれる現金持ち帰りの卸売業倉庫だった。当初は小規模商店や食堂業などの業者が主要顧客だったが、一般消費者を会員として増やすことで発展した業態である。