カテゴリーをキャラ付けするファミマ、発信なしでも人気のセリアなど

小売業各社のSNS施策をまとめてみた 2018夏(1)〜コンビニ・100円均・ディスカウントストア編〜

夏休み特別企画として、小売業のSNS活用状況を調査し、まとめてみたところ、業態・企業ごとに特徴が見えてきました。第1回目となる今回はコンビニ、100均、ディスカウントストアを特集します。それぞれどのようにSNSを活用しているでしょうか。(フォロワー数等は2018年7月末のもの)

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YouTubeでのレシピ動画の配信がユニークなセブン-イレブン


セブン-イレブンのLINE公式アカウントのフォロワー数は約110万人で、プライベートブランドや店頭でのコーヒーの割引クーポンを配信しています。Facebookのフォロワー数は約90万人、Twitterのフォロワーは約310人で、商品情報の発信が主な内容となっています。Instagramはフォロワー数約16万人ですが、商品画像は特に工夫がされている感じはなく、訴求効果に薄いように感じられました。

その他のSNSとしてはYouTubeを展開しており、セブンイレブンの食材を使った簡単料理のレシピを公開しています。

アプリは店頭で使えるクーポンやポイントの配信。ネット通販はオムニチャネルを推奨するセブンイレブンらしく、DVDや書籍などのコンテンツを販売する7ネット、お弁当をはじめとする食品を扱う7-11ネットを展開しています。

YouTubeのレシピ動画は、「レディミールはコンビニ、食材はスーパー」からコンビニワンストップで夕飯準備が叶うという手軽さを提供するという点でユニークです。

■SNSアウトライン

企業ウェブサイト http://www.sej.co.jp
LINE セブンネット公式アカウントあり
フォロワー数約110万人
Facebook https://www.facebook.com/711.SEJ/
フォロワー数約90万人
Twitter @711SEJ
フォロワー数約310万人
Instagram seven_eleven_japan
フォロワー数約16万人
その他のSNS Youtube
アプリ あり(クーポン、ポイント)
ネット通販 https://7net.omni7.jp/top
https://7-11net.omni7.jp/top
ネットスーパー なし

特定商品キャラクター化で親しみのある情報発信するファミリーマート


ファミリーマートのLINE公式アカウントはフォロワー数が約155万人。Facebookのフォロワー数は約56万人です。

Twitterのアカウントは、フォロワー数約126万人で、主に商品情報を発信している公式アカウントと、ファミリーマートの人気商品「ファミチキ」をキャラクター化したファミチキ先輩アカウント(フォロワー数が約30万人)の2アカウント。Instagramは人気商品「フラッペ」に特化したアカウントを展開しています。

ファミリーマートのフラッペのインスタグラムアカウント。

ほかにもYouTubeで、「ファミコレ」を用いた時短レシピを紹介するなど、SNSでの情報発信を積極的に行っています。ネット通販は、ギフト販売のほか、彩ダイニングというサイトで食事制限を必要とする方向けのお弁当販売を展開。

ファミチキやフラッペなど、特定の商品をうまくキャラクター化し、認知度を高めていこうとする意図がうかがえました。

■SNSアウトライン

企業ウェブサイト http://www.family.co.jp
LINE ファミリーマート公式アカウントあり
フォロワー数約155万人
Facebook https://www.facebook.com/familymart.japan/
フォロワー数約56万人
Twitter @famima_now
フォロワー数約126万人
@famichikisenpai
約30万人
Instagram familymart_frappe
フォロワー数約1,650人
その他のSNS Youtube
アプリ あり(ポイント、新商品情報、キャンペーン情報)
ネット通販 https://gift.famima-net.jp
http://www.irodori-dining.com
ネットスーパー なし

AIキャラクター「あきこちゃん」がSNSの主役 ローソン

ローソンではローソンクルーの「あきこちゃん」をシンボルキャラクターにSNSを展開しています。
フォロワー数約250万人のLINE公式アカウントでは、一方的に商品情報等を配信するだけでなく、AIあきこちゃんとの会話を楽しむことができます。Facebookはフォロワー数61万人、Twitterは約327万人、Instagramは約21万人とフォロワー数も多く、強力な情報発信ツールとなっているようです。

このほかに、YouTubeやInstagramで商品情報を発信中。
また、アプリから注文した生鮮食品を店舗で受け取る「フレッシュピック」というサービスを展開し、アプリとコンビニを併用することでスーパーのような買物ができる方法を提案しています。

独自のキャラクターを据え、一方的な情報配信ではなくAIによる双方向コミュニケーションを実現している点で、消費者のほうを向いている印象があります。

■SNSアウトライン

企業ウェブサイト https://www.lawson.co.jp/index.html
LINE ローソン公式アカウントあり
フォロワー数約250万人
Facebook https://www.facebook.com/lawson.fanpage/
フォロワー数約61万人
Twitter @akiko_lawson
フォロワー数約327万人
Instagram akiko_lawson
フォロワー数約21万人
その他のSNS YoutubePinterest
アプリ あり
(ローソンアプリ
フレッシュピック(生鮮物をアプリで注文、店舗でピックアップ))
ネット通販 https://www.lawson.co.jp/service/gift/lsg/
ネットスーパー なし

Twitterアカウント開設2週でフォロワー1万3000人、コアなファンつかむセイコーマート

大手3社のコンビニに比べ、SNSの活用があまり目立っていなかったセイコーマート。唯一運営していたFacebookはフォロワー数約4,000人と小規模ですが、商品情報だけでなく、拠点の北海道を中心とするローカルイベントや地域密着型の情報を提供し、コアなファンをつかんでいました。

2018年7月にTwitterアカウントを開設。フォロワーは約1万4000と一気に増えました。「セコマ」という呼び名で北海道以外の地域にもファンがいるセイコーマート、フォロワー数は他のコンビニにはまだ及びませんが、今後の情報発信の展開によっては人気が出そう。

アカウント開設時のツイートには1万以上のいいねがついた。

アプリには会員証機能や、クーポン、店舗検索機能があります。ネット通販は地元北海道の食品やスイーツ、酒類などを扱っており、ギフトとしても喜ばれる商品展開。
SNSでの自己発信よりも、北海道という地域に密着した実店舗としての強みを高めることに注力している印象です。

■SNSアウトライン

企業ウェブサイト https://www.seicomart.co.jp
LINE なし
Facebook https://www.facebook.com/Seicomart.official/
フォロワー数約4,000人
Twitter @Seicomart_TW 
フォロワー数約1万4,000人
Instagram なし
その他のSNS なし
アプリ あり(会員証、クーポン、店舗検索)
ネット通販 https://online.seicomart.co.jp
ネットスーパー なし

ハッシュタグでお客が情報発信するダイソー

ダイソーは、LINE公式アカウントのフォロワー数が約35,000人、Facebookのフォロワー数約76,000人、Twitter約3万人で、Instagramは約68万人です。

いずれも商品紹介を主な内容としており、商品の便利な使い方やおしゃれなコーディネートを提案するといった投稿はありません。

ダイソーではネット通販を展開していますが、1アイテム500個以上の大量注文のみ扱っており、送料は無料です。

ダイソーはこのように自己発信にはあまり注力していませんが、FacebookやInstagramなど、各SNS上でハッシュタグで取り上げられる件数が非常に多く、意図せず他者発信されているようです。

■SNSアウトライン

企業ウェブサイト https://www.daiso-sangyo.co.jp
LINE ダイソー公式アカウントあり
フォロワー数約35,000人
Facebook https://www.facebook.com/daisosangyo/
フォロワー数約76,000人
Twitter @daiso_sns 
フォロワー数約3万人
Instagram daiso_official 
フォロワー数約68万人
その他のSNS なし
アプリ なし
ネット通販 https://www.daiso-sangyo.co.jp/volume

自社からの情報発信ゼロ、にもかかわらずハッシュタグで盛り上がるセリア

セリアはLINE、FacebookなどSNSによる自己発信はしていません。ネット通販も行っていないため、プロモーションの場は実店舗のみとなります。

しかしながら、例えばInstagramで「セリア」を検索すると、「収納」「リメイク」「ネイル」「コスメ」など、関連ハッシュタグが次々ヒットします。

TwitterやFacebookでも同様に、セリアに関連するハッシュタグは非常に多く見られます。近年、DIYブームや100均商品のリメイク術が話題となっていることと、セリアはおしゃれな商品が多いため、このように自社SNSを持たなくても注目されるのではないかと思われます。

■SNSアウトライン

企業ウェブサイト https://www.seria-group.com
LINE なし
Facebook なし
Twitter なし
Instagram なし
その他のSNS なし
アプリ なし
ネット通販 なし

SNS上のコラボも実現 キャンドゥ

キャンドゥは、店舗ごとにLINE公式アカウントを運営し、情報を自己発信しています。

新商品情報やワークショップ・イベント情報を配信するTwitterのフォロワー数は約3,000人。商品情報を発信するInstagramのフォロワー数は約38万人。

特にInstagramは、他100円ショップやコンビニ、スーパーに比べてとてもおしゃれなイメージで、「こういう使い方があるのか」「こうして使えば100均とは思えない」といった驚きや気づきを提案しています。

キャンドゥは、Instagramなどで人気のハリネズミ「あずき」や、猫の「すずめ」、柴犬の「MARU」など、人気インスタグラマーとのコラボレーションも次々展開しており、アニマルファンからの注目も集めています。公式サイト上では商品を使ったクラフトレシピも公開しており、自社商品の活用方法を紹介。他100円ショップよりも情報発信に積極的な印象です。

■SNSアウトライン

企業ウェブサイト https://www.cando-web.co.jp
LINE 店舗ごと公式アカウントあり
Facebook なし
Twitter @cando_official
フォロワー数約3,000人
Instagram cando_official 
フォロワー数約38万人
その他のSNS なし
アプリ なし
ネット通販 https://ec.cando-web.co.jp
ネットスーパー なし

お客様とSNSで交流し、話題性を意識するドン・キホーテ

ドン・キホーテは、店舗ごとLINEの公式アカウントを所有し、クーポンの配信などを行っています。また、フォロワー数約3万人のFacebookを運営。季節商品や新商品情報を提供しています。Twitterのフォロワー数は約14万人で、内容は主に店頭からのおすすめ商品の画像投稿です。

2017年7月ごろには「#ドンキさん への人生相談」が話題となりました。店舗からの一方通行な情報提供ではなく、ファンとの交流も大なっています。

ドン・キホーテは商品の陳列方法や商品の話題性などフォトジェニックなポイントが多く、自社SNS以外でのハッシュタグ投稿も多く見られます。Twitterでのファンとのコミュニケーションなど、話題性を意識したドン・キホーテらしい展開といえます。

■SNSアウトライン

企業ウェブサイト http://www.donki.com
LINE 店舗ごと公式アカウントあり
Facebook https://www.facebook.com/donki.jp/
フォロワー数約2万人
Twitter @donki_donki
フォロワー数約14万人
Instagram なし
その他のSNS なし
アプリ あり(電子マネーアプリ)
ネット通販 なし
ネットスーパー なし

まとめ

  • コンビニはSNSの活用に非常に積極的で、フォロワー数も多い。多彩に使いこなす。
  • 100円ショップは自社SNSでの発信よりも、SNS上のハッシュタグが盛り上がっている傾向。
  • 店舗からの一方的な情報提供ではなく、企業とファンのコミュニケーションの場としてSNSを活用する事例も。