DgSのような狭小商圏業態の場合、一般的には1店舗で年間6万円以上買物をしている顧客のことをいう。
固定客を考えるときに、金額ベースだけでなく、その顧客の買上金額がどれくらいの売上シェアを占めているか、もしくは固定客が1年間でどれくらい離反するか、増えているかということにも着目する必要がある。
次の図表は、DgSのID-POSデータを分析したものである(電通リテールマーケティング調べ)。年間6万円以上購入する顧客は約20%。売上ベースで見ると全体の6割近くを占めるというのが一般的である。狭小商圏化が進んでいる日本の小売業は、繰り返し来店で成り立っているといえる。頻繁に来店し、お金を使ってくれる固定客を増やしていくことが重要である。