【冷凍食品は食卓の主役になれるか】イオンリテール(@FROZEN)食品本部デイリーフーズ商品部長 青木郁雄氏インタビュー

@FROZEN(アットフローズン)は2022年8月、「イオンスタイル新浦安MONA」内に1号店がオープンしたイオンリテール直営の冷凍食品専門店。日常食とは離れた有名店の逸品料理、日本各地の名産品、海外の人気商品など「非日常的な食を自宅で手軽に楽しもう」という新たなライフスタイル提案をしている。同事業の商品責任者であるイオンリテール(株)食品本部デイリーフーズ商品部長の青木郁雄氏に話を聞いた。(聞き手/月刊MD編集主幹 野間口 司郎)(月刊マーチャンダイジング2025年6月号より抜粋)

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冷食に注力し続けるイオンの力と市場成長により専門業態が誕生

─まず、@FROZEN開業の意図や経緯について教えてください。

青木 イオンリテールは従来から冷凍食品に力を入れており、イオンスタイル北戸田では、実験的な要素もありましたが、他店と比較してもかなり広い売場を冷凍食品に充てており、品揃えに苦労したという過去もあります。こうした努力の積み重ねで、当社の冷凍食品のマーチャンダイジング(MD・商品政策)は進化してきました。それと並行して市場も成長しています。

以前は冷凍食品というと手抜きのイメージが強く、簡単にできるが味はもうひとつというのが現実でした。最近は冷凍技術が飛躍的に進歩して、味も品質も相当に高いレベルになっています。

加えて、女性の社会進出、単身化、高齢化が進んで、時短、簡便な食を求め「料理のつくらない化」が進行しています。さらに、1人分や2人分といった量をうまくつくるのは難しく、つくり過ぎて結局廃棄するというフードロスの問題もあり、それならおいしくなった冷凍食品でいいという考えが広く浸透してきました。

こうした状況をトータルに踏まえて、今後伸びる冷凍食品に投資しようということで@FROZENが誕生しました。

─開業した2022年8月はコロナ禍の最中でしたが、これは意図したタイミングでしょうか。

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《取材協力》

イオンリテール(株)
食品本部デイリーフーズ商品部長
青木 郁雄氏