ゴンドラ連結が長いと一つのカテゴリーの棚を一覧することができる
まず、ゴンドラ連結は長い方がひとつのカテゴリーの棚を一覧できるので、選びやすく買いやすい。
また、通路を挟んだゴンドラの商品を買えるので関連購買も増える。運営上は連結が長いとカテゴリーの拡縮がやりやすいというメリットもある。
一方平台などの島陳列は、死角が生まれてしまう。同一カテゴリーを買おうとするとぐるっと回らなければならなくなるからだ。また、連結が短いと、同一カテゴリーでの通路の数が増える。するとカテゴリーの拡縮が難しく、棚本数も固定化してしまう。プロモーショナルスペースのエンドも定番化してしまう。
通路の両側関連の原則
売場づくりの基本は、通路を挟んで両側の棚を関連させる「通路の両側関連」だ。
あるべき状態は上の図表の「正しい通路の両側関連」であるが、原則に従っていない売場も散見される。
上図表「間違った通路の両側関連」のように、同じゴンドラの中で健康食品がまとめられていて、大人用紙おむつと尿取りパッド、介護用品もまた別のゴンドラ内でまとめられている。
実際に介護用品を買い回りしようとすると、通路を行ったり来たりしなければならなくなり、非常に不便だ。
通路の連続性の原則
お客の歩行をなるべく止めずに回遊させるためには、売場の連続性が重要になる。これを「ゴンドラ間通路の連続性の原則」という。
長い通路の奥まで歩行してもらうことがポイントになるが、図表15の左図のように、関連商品の陳列線が真横に分断されていると、お客は途中で止まって引き返してしまうために、売場の連続性が途切れてしまう。図表15右図のように、あえて陳列線をずらすことで、売場の奥へお客を誘導する効果が高まる。
これは壁面沿いの通路でも同様のことがいえる。
図表16左図のように、角で陳列線を切って別のカテゴリーの商品を陳列すると、コーナーの連続性が途切れる。そのため売場レイアウトでは図表16右図のように、コーナーで陳列線を切らず、同一カテゴリーがコーナーをまたぐことで自然に売場を直角に曲がり、奥へ奥へと誘導することができる。
(参考:月刊マーチャンダイジング2021年7月号)