品目ごとの商品回転率を基準商品回転率に近づける活動のことを適正在庫化という。
適正在庫は基本的に、部門単位もしくは商品群単位で決定することが多い。商品特性によっても基準商品回転率は異なるからである。食品のように毎日のように消費する商品と、医薬品や化粧品など粗利益率の高い商品の場合は、基準商品回転率が当然異なる。
値入率の高い商品群は基準商品回転率が低くなる傾向にある。値入率40%の商品であれば、交差比率200%を達成するためには商品回転率5回転が基準商品回転率になる(40%×5回転=200%)。値入率5%の商品であれば交差比率200%を達成するためにの基準商品回転率は40回転になる。
このように、交差比率の概念で適正在庫を決めるのが一般的である。