流通用語集

原価げんか

利益を含めない仕入値(仕入原価)を単に原価ということが多いが、コストのことを指す言葉でもある。

製造原価は、製造段階のコストであり、材料費、労務費、製造経費などで構成される。製造原価に「営業費」を加えたものが、製造業の総原価となる。製造原価の公式は、「製造原価=期首仕掛品棚卸高+当期製造費用−期末仕掛品棚卸高」である。

小売業の「仕入原価(≒売上原価)」は、「仕入原価=期首原価棚卸高+期中原価仕入高−期末原価棚卸高」の公式で計算できる。

小売業にとって、棚卸しが正確であることが、正確な数値管理の出発点であることがわかる。仕入れ中心の小売業にとって最大の原価(コスト)は仕入原価であるが、営業利益を最大化させるための最大のコストは店内作業費用である。

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参照
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