ソーシャルメディアを使って専門的な情報を調べて(サーチ)、感想を口コミで瞬時に共有(シェア)する「プロシューマー(プロの消費者)」の台頭によって、安全・安心・健康志向の「ナチュラルフーズ」を好む消費者が急増している。
プロシューマーは「オーガニック(有機栽培)」「グルテンフリー(小麦不使用)」「プロバイオティクス(乳酸菌の一種)」「チアシード(食物繊維)」などの専門的な情報をSNSで瞬時に共有する。「無知な消費者」はネット難民の一部の高齢者にすぎず、プロシューマーが消費者のマジョリティ(大多数)になっている。
安全・安心志向が高まり、「低価格だけのPB」は売れない。モノを購入するのではなくて、その商品の背景や物語に対して対価を払う傾向が強く、トレーサビリティ(食品の生産・製造工程の可視化)、フェアトレード(農場・工場での労働環境などの可視化)といった、専門的な生産・製造工程に強い関心を持つ消費者が増え、それが大きな購買決定要因になっている。