流通用語集

カラーマーチャンダイジングColorMerchandising

小売業の店頭におけるショッパー(買物客)の購買行動の中で得られる情報の90%は視覚情報である。さまざまな刺激でショッパーの「視認性」を高めることが、インストアマーチャンダイジングの重要な技術といえる。視認性を高める刺激として、「色」を効果的に活用することは非常に重要である。色を効果的に使ったインストアマーチャンダイジングのことをカラーマーチャンダイジングという。

カラーマーチャンダイジングには、4つのセオリーがある。
【セオリー1】
高彩度の暖色系(赤、オレンジ、黄色など)を、第2マグネットのような遠い距離にあるPOPに使うと効果的である。暖色系は誘目色・膨張色ともいわれ、「目立つ」「近く感じさせる」「温度が高く感じる」「わくわくする」などの効果がある。

【セオリー2】
寒色系(青系)は、夏場のアクセントとして効果的。寒色系は収縮色とも呼ばれ、「遠く感じさせる」「温度が低く感じる」「クール」という印象を持つ。

【セオリー3】
同系色をまとめて、色のカタマリをつくる。色の面積効果という言葉があり、色のカタマリをつくると視認性が高まり、売場の前での立ち止まり率が高まる。
たとえば、第3マグネット(エンド、平台などのプロモーショナルスペース)の立ち止まり率を高めるために、商品のパッケージカラーに合わせて、POPなどを同系色でまとめ同一カラーの占有面積を広げ、目立たせる方法が多く使われている。

【セオリー4】
反対色、すなわち「色相環」の対角線上に位置する色を組み合わせると目立つ。
たとえば、色相環の赤と緑を組み合わせたクリスマスカラーは、実は非常に目立つ色の組合せである。

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参照
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