拡大しているスティックタイプと市場性のある車用に注目
新型コロナウイルスによる在宅時間の増加によって、消臭芳香剤における香りの意識が高まっている。その中で消臭芳香剤市場は安定して成長を続けており、2021年には718億円の市場規模となっている(図表1)。用途別では「スティックタイプ」が着実に拡大している(図表2)。
また、車の国内保有台数が増え続けており、「車用」は200億円市場となっている。屋内用と同様に近年は除菌・消臭に対するニーズが高まっている。
最後まで上質な香りが続く高価格帯のスティックタイプを新発売
拡大を続けるスティックタイプだが、一方で、「香りが最後まで続かない」という不満点もあった(自社調査)。
新商品の「Sukki-ri!CORK+STICK-Puriture-(スッキーリ!コルクプラススティックピュリチャー)」は、「香り」「機能」「デザイン」にこだわったスティックタイプの消臭芳香剤である。
じんわりと吸い上げて最後まで香る「コルクスティック」と速やかに吸い上げて素早く香る「樹脂製スティック」を組み合わせることで、最初から最後まで深みのある香りをしっかりと持続させることが可能だ(図表3、4)。
持続時間も最長3.5か月と長持ちする。また、本物の木をフタやラベルに採用し、ナチュラルな容器デザインとした。さらに自然の中での浄化をイメージした癒しの香りによって上質なおうち時間を提供している。本体セットにはそれぞれの香りへの思いを込めた「しおり」を添えた。拡大している高価格帯の商品となり、市場の拡大を加速させる狙いだ。
車全体、エアコンフィルターの除菌・消臭を1つの商品で両立
新商品の「クルマのスッキーリ!車まるごと除菌・消臭」は、スチームタイプの除菌・消臭剤であり、2通りの使い方ができる。車全体の除菌・消臭をする場合はエンジンをかけずに一晩放置するだけで良い。また、使用方法を変えれば、エアコンフィルターの除菌・消臭もできる(図表5)。
除菌成分はハミガキや洗口液に一般的に含まれるIPMP(イソプロピルメチルフェノール)であり、安心して使用できる。塩素系の除菌成分ではないため、刺激が少なく使用感も良い。ミクロの薬剤粒子がすみずみまで広がり、車の悩みをまるごと解決することができる。
また、「クルマのスッキーリ!消臭パール」は、アルデヒド系の悪臭成分に効く消臭成分を配合し、置くだけで従来品では消臭しきれなかった食べ物臭、汗臭、ペット臭、タバコ臭といった車の複合臭を消臭できる(図表6)。スチームタイプと合わせて使用することで、快適な車内を保てる。
販促物を活用して新たな需要獲得へ
Sukki-ri!CORK+STICKPuriture-に関しては、商品の世界観が伝わる上質な売場を作り、高価格、高付加価値の商品であることを分かりやすく演出しよう。香り見本、容器見本、コルク見本といった販促物も活用して、商品理解を高めてもらうことも重要だ。より認知いただく機会を増やすためにゴールデンゾーンに陳列することも検討したい。
クルマのスッキーリ!車まるごと除菌・消臭に関しては、スチームタイプの認知率が17%と低いため(自社調査)、ハンガーディスプレイ等の販促物を活用してスチームタイプの商品があることを認知してもらうことが重要だ。特にスチームタイプは、一般的にカー用品店で購入する人が多く、ドラッグストアでの認知はまだまだ低いので、売り方次第で市場拡大が期待できる。
重要ポイントのまとめ
- スティックタイプの市場は拡大傾向
- コロナ禍での消臭芳香剤における香り意識の高まりから、「香り」「機能」「デザイン」にこだわった高価格帯のスティックタイプを発売
- 車用でも除菌・消臭へのニーズが高まっている。車まるごと一発除菌ができるスチームタイプを売場で認知してもらい、市場を活性化!