[新業態レポート]ウエルシアつくば小茎店:イオンのインフラを活用した「ドラッグ&フード+調剤」最新標準店

ウエルシアが次世代の業態フォーマットとしてドラッグ&フードに挑戦している。イオンの生鮮流通のインフラを活用して本格的な生鮮食品を販売する。(月刊マーチャンダイジング2026年1月号より抜粋)

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食品売場強化とHBC及び調剤売場のシナジーを目指す

ウエルシアの食品強化型・最新標準店「ウエルシアつくば小茎店」(260坪)

ウエルシアのドラッグ&フード業態の2号店「ウエルシアつくば小茎店」が2025年8月29日にリニューアルオープンした。7日早くリニューアルオープンした1号店「ウエルシア稲敷釜井店」と同じ茨城県に立地している。1号店・2号店ともにドラッグ&フードの実験店舗の役割を担う。1号店、2号店ともに食品とHBCのバランスをコンセプトに、食品の強化によるHBCの底上げを図る。

[図表1]ウエルシアつくば小茎店 レイアウト(260坪)

売場面積約260坪のうち食品売場は100坪を占めている(図表1)。酒・飲料をエンド、プロモーションから定番売場に集約し、総菜、日配、冷凍食品の売場を拡大した。特に冷凍食品は売場スペースが改装前と比べ1.65倍に増加している(写真1)。SKU数は総菜が70SKUから210SKU、日配が680SKUから750SKU、冷凍食品が330SKUから410SKUに増加、酒・飲料は減少している。

[写真1]冷凍食品売場。マグネット売場に配置。売場はリニューアル前より1.65倍に拡大した

改装後、1号店と2号店の売上高は改装前と比べて+20%〜30%、食品は+30%、客数は+10%と伸長した。また、食品の売上構成比が40%から45%と微増であることからも分かる通り、食品の強化が集客に繋がり、HBC売上の底上げに繋がっている。

食品に関しては、イオンの商品開発・物流機能を利用しており、イオンのプライベートブランド(PB)であるトップバリュ商品や価格訴求ブランドのベストプライス(BESTPRICE)商品が並んでいる。

[写真2]ウエルシア、イオンのプライベートブランド(PB)とナショナルブランド(NB)が並ぶ冷凍餃子売場

例えば、冷凍餃子売場では黒豚の素材(価値)を訴求したウエルシアのPBと、高シェアのナショナルブランド(NB)の横に価格訴求のベストプライスが並んでいる(写真2)。商品の選択肢が増え、顧客は求める価格・品質によって商品を選ぶことができる。

店内の導線は2つある(図表1)。入口から入って正面にHBC売場、右手に食品売場があり、顧客はどちらから入ってもスムーズに買い回ることができる。通常、ドラッグストア(DgS)では店奥のマグネット売場に日配が配置されることが多いが、小茎店は冷凍食品を配置している。日配は比較的入口に近い場所に配置し、顧客が入店後すぐに買える売場になっている(写真3、4)。

[写真3、4]入口すぐに弁当・おにぎり売場、壁面にパン売場があり、その奥に日配売場がある。平台が低いため見通しが良く、迷わずに日配売場まで辿り着ける

健康のための品揃えで売上アップ

陳列商品の品揃えは、常温の平台には弁当やおにぎり、団子、パン、果物売場にはバナナなど、…

\記事全文は 月刊MD note版で!!/

《取材協力》

ウエルシア薬局株式会社
業態開発本部 執行役員
ドラッグ&フード戦略部長
島田 諭氏