ドラッグストア2023年決算振り返り

2025年度には売上高1兆円規模の企業が3社登場![月刊MD 2023年10月号の読みどころ]

月刊MD 2023年10月号の特集は恒例のドラッグストア白書です。上場12社を中心にドラッグストア(DgS)の決算数値を分析しています。 本年に発表された決算数値から何が読み解けるのでしょうか!?

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2023年に発表された決算において、売上高ではウエルシアホールディングス(HD)が、1兆1,442億7,800万円で1位、次いでツルハHDが9,700億7,900万円で2位、3位はマツキヨココカラ&カンパニーで9,512億4,700万円、4位はコスモス薬品の8,276億9,700万円となりました。
順位 企業名 売上高
(億円)
1位 ウエルシアHD 11,443
2位 ツルハHD 9,701
3位 マツキヨココカラ&カンパニー 9,512
4位 コスモス薬品 8,277
5位 サンドラッグ 6,905
6位 スギHD 6,676
7位 クリエイトSD HD 3,810
8位 クスリのアオキHD 3,789
9位 カワチ薬品 2,819
10位 Genky DrugStores 1,691
11位 薬王堂HD 1,288
12位 サツドラHD 875
上位10社の売上高合計は6兆6,661億円でDgS市場の76.5%を占め、上位寡占化が進行しています。中期経営計画などから、2026年には1兆円企業が6社誕生する見通しです。マツキヨココカラ&カンパニー、コスモス薬品は2025年度に、ほぼ確実に1兆円を達成すると思われます。
図表1 DgS営業利益率ランキング
収益性、儲かり具合を見てみると(図表1)、営業利益率ではマツキヨココカラ&カンパニーが6.5%と頭ひとつ抜けています。マツモトキヨシグループ単体では7.3%とさらに上がります。都市部中心で利益率の高いヘルス&ビューティを中心に営業するビジネスモデルの恩恵です。インバウンドが戻ればさらに収益性は高まるでしょう。
郊外型中心で食品の売上構成比が40%を超えるクリエイトSDが営業利益率5.0%というのは評価に値します。継続的、安定的に経費をコントロールしています。
調剤事業も好調、この部門でDgS1位はウエルシアHDで売上高2,281億600万円、これは調剤専業チェーンを入れて3位の売上、1位がアインHD、2位が日本調剤(図表2)。出店ペースから考えればいずれウエルシアHDが1位になることも予想されます。
図表2 DgS、調剤専業チェーン、調剤事業売上高ランキング
その他、特集では各企業の「部門別売上構成比」、「商品回転率ランキング」、「交差比率ランキング」、「自己資本比率ランキング」、「ROEランキング」、「ROAランキング」、「キャッシュフロー分析」など、DgSの財務状況を徹底分析、業界関係者必読のデータとなってます。
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