RSPO認証、UL認証、太陽光発電を活用

MIYOSHIが目指す、原料、容器、電力から環境にやさしいものづくり

環境へのやさしさをうたうメーカーは数あれど、できた製品だけでなくその工程まで環境に配慮できている企業は限られている。ミヨシ石鹸は、製品の原料、資材、さらに工場や事務所の電力にまでこだわった商品づくりを行う。

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グローバル、長期的視点からの環境保護目指して

もともと環境にやさしいものを取り扱いたいと考えていたミヨシ石鹸は、政府が提唱している3R、つまり「リデュース(減らす)」「リユース(繰り返し使う)」、「リサイクル(資源の再生利用)」の推進に取り組んでいた。

しかし3Rは飽くまで国の政策である。

我々が製造業として、よりグローバルで長期的な視点から環境保全に取り組むために何をすべきか考える中で、原料と容器の調達に着目しました。たしかにせっけんは環境にやさしいし、肌にもやさしい商品です。しかし製造の過程は本当に環境にやさしいといえるのでしょうか?そこで、原料からパッケージの調達までの見直しを図ることになったのです」と、ミヨシ石鹸取締役営業本部長の中野浩之さんはいう。

そこで同社は、液体せっけんの原料に「RSPO認証」を取得した「持続可能なパーム油」を採用することにした。

持続可能なパーム油を示す認証「RSPO」

パーム油はアブラヤシの果実から得られる植物油だ。せっけんの原料の一つで、生育環境が限定されているためにインドネシア・マレーシアなど限られた地域で生産されている。

アブラヤシの果樹の収穫の様子

せっけん以外にも加工食品や化粧品、医薬品、バイオ燃料などに活用できるパーム油の需要は高く、急速なアブラヤシ農園の拡大や、不適切な農園経営などが原因となって、環境や地域社会に深刻な悪影響をおよぼしている。

たとえば農園造成のため、自然林や泥炭湿地林などが伐採されたり、火入れを行うために森林火災が起きている。ゾウやオランウータンなどの希少動物も住むところを追われている。劣悪な労働環境や、移民労働者の不当な扱いなど、働く人たちにまつわるトラブルも起きている。

そこで、環境への影響に配慮した持続可能なパーム油を求める世界的な声の高まりに応えて登場したのが「RSPO」だ。2004年に設立された「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」は、アブラヤシ生産者や、製油業、製造業、小売業など7つのステークホルダーによって構成される非営利団体である。

RSPOは持続可能なパーム油が標準となるように市場を変革するというビジョンのもとさまざまな活動を行っているが、その活動の一つがRSPO認証システムの提供だ。これはRSPOが考える持続可能なパーム油の生産についての要件をクリアしているかどうかについての認証を与えるというもの。

近年ではイオンのような大型小売業が持続可能な調達方針を掲げ、たとえばGAP認証を取得した農産物や、MSC認証、ASC認証を取得した水産物の調達を行うと宣言している。イオンはプライベート・ブランドの原料にRSPOなどの認証を取得したパーム油100%利用を目指すとしており、注目が集まっている認証であることがわかる。

「RSPO認定パーム油は一般的なものと比較すると高額ではありますがミヨシ石鹸は2012年10月からこのRSPO認証に参画し、現在ほとんどの液体せっけんに認証を取得したパーム油を使用しています」と中野氏は語る。

バイオマス由来素材使用のUL認証取得容器を採用

原料だけではなく、商品のパッケージも環境に配慮したものの採用を進めている。

もともとミヨシ石鹸は、業界ではじめて詰め替え式の商品を導入していて、容器ゴミの削減を推進していた。しかしさらに一歩進んで、本年行った液体洗濯せっけん「そよ風 液体せっけん」と「お肌のための洗濯用液体せっけん」のリニューアルでは、二酸化炭素削減に効果があるといわれているサトウキビ由来のバイオマス容器を使用。

この容器はUL認証を取得した素材でできている。ULは、アメリカで1894年に設立された「Underwriter’s Electrical Bureau」を前身とする安全認証機関である。1,000を超える安全規格に基づき、材料、製品について試験や評価を実施、適合したものに対してULマークの表示を許可している。これは商品の機能と安全性を認定するものだ。

このような取り組みを通じて、同社は中身も容器も環境にやさしいことを目指す。

ミヨシ石鹸、旗艦商品の詰め替え用ボトルを大幅刷新

太陽光発電で工場や事務所の電力補う

同社は2016年7月から、本社工場の屋上に大規模なソーラーパネルを設置し、太陽光発電をスタートした。中身も容器も環境にやさしいだけでなく、製造工程で利用する電力もクリーンなものを志向しているのだ。東京営業所では電気自動車を営業車に採用。さらに大阪では営業車を廃止している徹底ぶりだ。

「環境にやさしいせっけんメーカー」から「せっけんをとりまくすべてを環境にやさしくするメーカー」へ。ミヨシ石鹸のチャレンジは、石けん業界に大きなインパクトを与えるであろう。