キー・パフォーマンス・インディケーターズの略。
業績評価指標(Performance Indicators)のうち、とくに重要なもののこと。
小売業は数値指標を持って経営することが重要なのはいうまでもない。さらにメーカー、卸と共通の指標を持ち、同じ目標に向かって取組みを強化することが重要となっている。世界最大の小売業であるウォルマートがメーカーと共通に持つKPIは、以下のとおり。
(1)Sale(売上)
(2)Price(価格)
(3)Proft(利益)
(4)Inventory(在庫)
売上を共通指標にするのは当り前だが、そのブランドにもっとも効果的な価格(売価)についても共通で取り組んでいる。また、粗利益だけではなく、営業利益も共通指標としている。PDQ(別項参照)のような店頭での陳列作業を少なくするような什器も、店内作業の経費を下げることが目的となっており、これも小売業とメーカーの共通のKPIの表れであるといえる。
在庫については、日本でもセルインからセルアウトに変えていかなければならない流れの中で、在庫目標を製配販で共通指標とし、店頭の実売上(セルアウト)を上げていく具体的対策を講じることは非常に重要である。