企業が営業活動を行う上での「元手」(土地、建物、商品在庫、現金同等物など)のこと。
貸借対照表に記載される資産は、大きく分けると1年以上にわたって姿かたちを変えない「固定資産」と、1年以内に現金化できる「流動資産」の2つに分けられる。貸借対照表では、資産合計すなわち総資産と、「自己資本+負債」合計である総資本の数値は同じである。
つまり、営業活動の元手が総資産であり、その調達方法の内訳が総資本なので、総資産と総資本の数値は同じになる。
また、「流動資産÷流動負債×100」で計算した指標を流動比率といい、経営の安全性を見る重要な指標となる。流動比率は100%を超えていることが望ましい。
100%を切っているという意味は、流動資産(1年以内に現金化できる資産)よりも、流動負債(1年以内に返済しなければならない借金)の方が多い状態を示す。当然、100%を大きく下回ると、経営の安全性は低い。