経営管理者とは、「現場」と「数値」の両方に精通して、業務改革や経営改革の起案ができる人材。
チェーンストア経営の場合、経営者の分身である経営管理者を何人育成できるかが、長期的な競争戦略のポイントである。大切なことは、数値管理だけの能力ではダメで、現場のリアリティに精通した人材でなければならない。そのために、「ジョブローテーション(配置転換)」を繰り返すことで、バランスの取れた経営管理者を育成することができる。
経営管理者は、「数値」と「現場のリアリティ」に基づいて、総合的に判断できる能力を身に付ける必要がある。たとえば、在庫を減らしすぎると人時数(作業コスト)が増える。逆に在庫を増やすと、在庫コストは増えるが、補充回数が減り、人時数(作業コスト)が低下する(下図参照)。