流通用語集

商品開発しょうひんかいはつ

棚割の状態のことをいう。

マーチャンダイジングは店頭の商品構成を起点として売り方や分類の仕方、運び方を決定する活動であるので、小売業のマーチャンダイジング活動において商品構成はもっとも重要である。すべての商品を同じような陳列量で並べている売場ほど買いにくい売場はない。
売れる商品(売れ筋)、売りたい商品(売り筋)は陳列量を多くするなど、メリハリの利いた棚割にすることが原則である。

小売業にとっての商品構成は、ABC分析による「売れ数比例配分」、すなわち販売数量に比例して陳列量を決めることが原則となる。売れ数に即した商品構成を維持することによるメリットは、欠品が減り、チャンスロスが減ることである。
また、売れ筋の陳列量が少なければ、売れる商品は一日中補充しなければならないが、売れ数比例配分にすることによって、よく売れる商品と、そうでもない商品の補充作業回数が一定に近づき、作業が標準化されローコスト経営につながる。
さらには、現金化しやすい商品の売場占有面積が大きくなるため、棚のキャッシュフローも改善する。

商品構成は、放置すると必ず悪く変わる。最初は「あるべき商品構成」であっても、時間の経過とともに「射的陳列」に変化する。

商品構成が悪く変化する原因の第1は、新商品の売場導入である。
新商品の売場導入に際しては、本来は「1入れ1出し」(新商品を棚割に1品目加えたら、必ず死に筋を1品目カットする)を完全に実行すれば、商品構成は維持されるはずである。ところが、多くの売場では、1入れ1出しがおろそかになり、「1入れ」ばかりになることが非常に多い。その結果、新商品のフェース導入の犠牲になるのは、売れ筋の陳列量である。

原因の第2は、「一律在庫削減」によって起こる。
在庫削減を金額で指示された店舗は、もっとも手っ取り早い在庫削減策である「売れ筋の発注抑制」に走る。そして、売れ筋のフェース数が少なくなり、ボリューム感のない射的陳列になる。

原因の第3は、本来は陳列量を豊富に持ち続けなければならない売れ筋の「継続集荷」ができなくなることである。
売れ筋ほど、継続集荷できなくなる。売れ筋を欠品させない集荷能力は、ステープル(定番)バイヤーにもっとも求められる能力である。

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参照
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