流通用語集

全体最適ぜんたいさいてき

生産→中間流通→店頭までのサプライチェーン全体を最適化する考え方。

旧来の流通業は、小売業(店頭)、卸売業(中間流通)、メーカー(生産)のそれぞれの段階で「部分最適」の効率化を進めていたため、サプライチェーン全体のコストは高止まりしていた。たとえば、店頭欠品しないように余分に在庫したり、余分に生産していた。また、店頭在庫は少ないが、卸売業の配送センターから「ピストン輸送」するなどオペレーションコストも高かった。

今後は、店頭を起点に「需要予測」の精度を高めて計画生産に近づけたり、配送頻度も全体のコストを最小化するようなサプライチェーン改革に取り組んだ企業が流通の主導権を握る。サプライチェーン改革は、流通業の最後に残された「埋蔵金」である。

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参照
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