棚の陳列のルールである「上下の法則」の第1は、ゴールデンゾーン(水平な目線の位置から下に30度の視界の範囲内)よりも上の部分と下段の部分は死角(劣位置)になりやすいという原則。
第2は、上の部分には「小さいもの・軽いもの」を陳列すべきで、「重いもの」は下段に陳列すべきである。
第3は、ゴールデンゾーンは優位置なので、利益率の高い「売り筋」を陳列し、粗利ミックスを行うことが効果的である。
第4は、ゴールデンゾーンから外れた下段部分は死角になりやすい場所である。ただし、PI値の高い「売れ筋」商品は、陳列量を多く取れば、下段に陳列しても視認性が高まり、陳列場所のマイナス面を克服できる。つまり、ゴールデンゾーンに「売り筋」を陳列し、下段に「売れ筋」を大量陳列することも「上下の法則」である。
DrugStore Genkyのパスタ売場。ゴンドラ最下段に、売り込みたいPBのパスタをフェース数を取って展開。下段に売れ筋を大量陳列するという、上下の法則にしたがった売場作り。通路幅さえあれば視認性は高い。