小売業におけるライフサイクルとは、一般的にある商品が発売され、売れ始めて最盛期(ピーク期)を迎え、そして売れなくなっていくという一連の流れのことをいう。
すべての商品はライフサイクルを持っているといえる。小売業のマーチャンダイジングで重要なのは、商品ごとのライフサイクルに合わせて売場づくりを行うことである。
とくに季節商品の場合は、導入期をなるべく早く設定すること。
たとえその時期にはまだ売れていなくても、目にした来店客にその商品を扱っているというイメージが残り、最盛期の売れ方に大きく影響する。最盛期には欠品しないように商品確保をきちんと行うこと。そしてデータに基づいて衰退期(処分期)に突入したら在庫を残さないで売り切る。
また導入期、最盛期、衰退期は売れ方が違うので、売る場所を変えることが必要である。
導入期はエンドで1段程度だったものを最盛期には平台で山積みし、衰退期になるとワゴンに持っていって売り切るなど、時期に合わせて売る場所と陳列量を変更することをスペースアロケーションという。