単品を大量販売する仕組みのことをいう。
小売業が繁盛する条件は、「よりよいものをより安く」ということである。
ところが、この2つの考えは矛盾している。
よいものをつくるためには品質を上げなければならず、製造原価は上がり、売価が高くなる。一方、安さを実現しようとすると、品質を下げることにつながり、「よりよくないものをより安く」になってしまう。矛盾するこの2つを実現することは、ショッパー(買物客)の期待を超えることになる。これが実現すれば、ショッパーがその店や商品に感動し、支持する理由になる。
「よりよいものをより安く」を実現するための唯一の方法論が、マスマーチャンダイジングである。
スケールメリット(規模拡大による経済効果)により、品質を上げながら価格を下げることができる。チェーンストアである以上は、このマスマーチャンダイジングを追求することが、消費者の暮らしに貢献するための絶対条件になるといえる。
また、チェーンストアの初期段階で大事なのは、全国レベルでは販売量は少なくても、地域の中でシェア率の高い地域一番の商品をつくることである。ローカルチェーンは、展開地域の中のマスマーチャンダイジングを強化しなければならない。