流通用語集

商圏分割しょうけんぶんかつ

チェーンストア型の小売業の場合、基本的に坪効率を一定に保つということがオペレーションの基本である。坪効率が1,000万円の店と200万円の店では、同じドラッグストアであっても異質の業態ということになる。

ひとつの企業がオペレーションのまったく異なる店を持つということは、作業が標準化できず経営効率が悪い。チェーンオペレーションの基本的な出店戦略では、売れる店ができたら近くに自社競合を出して坪効率を下げることが行われる。これを商圏分割という。

アメリカのチェーンストアではこういう出店戦略をリングウエーブ出店という。商圏が交わるような形で、出店していく。競争がない時代は1店当りの商圏人口は広くとれる。これが競争が激化していくと、自社競合か他社競合の両方が原因で、実質的に分割されていく。この状態も商圏分割という。

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参照
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