特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった医薬品製造メーカーが製造した、同じ主成分を含んだ医薬品をいう。
先発医薬品の特許権が消滅するとゾロゾロたくさん出てくるので「ゾロ品」などとも呼ばれたが、近年は「ジェネリック医薬品」(または単にジェネリック)と呼ばれるようになった。
日本の処方せん薬は、薬品の製品名を処方せんに具体的に指定した「ブランド別処方」が中心だったが、この方法だと価格の安いジェネリック医薬品が普及しない。また、同じ成分の医薬品を何種類も在庫しなければならないため、流通在庫コストが非常に高くなる。
近年、日本でも「成分処方」が認められ、患者や薬剤師の判断で、同一成分であればコストの安いジェネリック医薬品を選ぶことができるようになった。ジェネリック医薬品の主要国の普及率(数量ベース)は、アメリカ63%、イギリス59%、ドイツ56%、フランス39%、日本16.9%である(2010年時点)。