BNPLは「バイ・ナウ・ペイ・レイター」(Buy Now Pay Later)の略で「後払いサービス」のこと。クレジットカードに代わる決済方法として世界的にシェアを高めつつある。欧米では、与信の関係でクレジットカードを持てない人、クレジットカードを使いたくない若年層を中心に利用者を増やす。欧米では通常のクレジットカード払いにも金利がかかるため、金利の支払いを忌避する人たちも歓迎している。
日本国内でもいくつかの事業者がサービスを展開している。たとえば、メルペイスマート払いは、メルカリの利用実績でAIが与信を判断し、個人ごとの利用限度額を決める。2021年に決済大手Paypalに買収されたPaidyは、ECの支払い画面で簡単な項目を入力すると、手数料無料で分割払いをすることができる仕組みを提供する。
個人の与信を見るのではなく、ECサイトでの購買データなどを基にAIなどが与信枠を設定する。それまでに何を購入したのかという傾向から、支払い枠を決定するのだ。欧米では実店舗での利用も増加しており、今後日本でも決済方法の選択肢のひとつとして普及がすることが想定される。